台湾を訪れると、街中を行き交う無数のバイクに驚く方は多いです。都心のど真ん中まで、本当に多くのバイクが走り回っているんですね。ここでは、台湾のバイク事情や、バイクが多い理由などについてお伝えしていきます。ついでに私が後ろに乗せてもらった感想も……。
台湾のバイク事情
台湾はバイクが多い!
バイクは台湾の日常生活において主要な移動手段の一つであり、都市部でも地方でもその姿を見ることができます。台北や高雄といった大都市においては、朝夕のラッシュアワーには特にバイクの群れが目立ちます。車道の端から端までバイクで埋め尽くされる様子は、台湾ならではの光景といえるでしょう。
バイク専用の駐車場や信号機が整備されていることも、台湾のバイク文化の発展に寄与しているようです。市内にはバイク用の駐車スペースが数多く設置され、バイク専用レーンや交差点も見られます。こうした設備が整っているため、台湾の人々は日常的にバイクを選ぶことが自然な選択となっているのですね。
台湾はバイクが多い理由
台湾でバイクがこれほど普及している理由は、まず、地理的条件が影響しています。台湾は国土が狭く、都市部の人口密度が高いため、車による移動は交通渋滞を招きやすいです。このような環境では、機動性の高いバイクが適しているのです。
また、台湾の気候もバイクの普及を後押ししています。台湾は一年を通じて温暖な気候が続き、バイクに乗るのに適した環境です。厳しい冬がないため、バイクに乗ることが季節を問わず可能であり、日常の移動手段として使いやすいのです。
さらに、経済的な側面も重要です。車と比較すると、バイクは購入価格が安く、維持費も低いため、経済的にメリットがあります。特に若者や学生、低所得層にとってバイクは手軽でアクセスしやすい移動手段となっています。また、燃費の良さから燃料費の節約にもつながり、都市部に住む多くの人々にとっては実用的な選択肢です。加えて、台湾政府がバイクに対して比較的寛容な交通ルールを設けていることも、バイクの普及を支える一因となっています。
これらの理由から、台湾ではバイクが人々の生活に深く根付いており、主要な移動手段として広く利用されているのです。
台湾で人気のバイク
台湾で特に人気のあるバイクは、実用性とデザインを兼ね備えたモデルが多いです。特にスクータータイプのバイクが圧倒的な人気を誇っています。スクーターは軽量で運転が簡単であり、都市部での細かい移動に適しています。代表的なメーカーとしては、台湾国内メーカーのSYMやKYMCOが挙げられます。これらのメーカーは長年にわたり、台湾の市場で信頼性と利便性を兼ね備えたモデルを提供してきました。
また、最近では電動バイクの需要も増えています。環境問題への意識が高まり、政府が電動バイクの購入に対して補助金を提供するなどの施策を行っていることがその背景にあります。Gogoroという台湾発の電動バイクメーカーは、電池交換ステーションを都市中に設置し、ユーザーが簡単に電池交換できる仕組みを作りました。これにより、充電の手間が軽減され、環境に優しい移動手段として電動バイクの人気が高まっています。
一方で、一般的なガソリンバイクも依然として高い人気を保っています。小回りが利く125cc前後のバイクは、街乗りに最適で、燃費も良好です。車両本体の価格も手頃であり、多くの家庭で複数台所有していることも珍しくありません。
後ろに乗せてもらった感想…
自分で運転したわけではありませんが、運転者の後ろに乗せてもらったことがあります。ヘルメットをかぶっただけで、あとは本当に自転車の2人乗りと同じような感じで、気軽に乗れるものでした。それゆえに最初は少し怖かったところもありますが、風を感じながら、都心を颯爽と駆け抜けるのは、日本ではなかなかできない体験で、気持ちの良いものでした。