台湾の電車、地下鉄、そして新幹線での飲食ルール、気になりますよね。
特に新幹線のような長距離移動の場合、駅弁の一つでも食べながら移動したいところ……。
今回は、そんな台湾の地下鉄や新幹線の飲食事情についてお伝えしていきます。
台湾の新幹線で飲食はできるか
結論から述べると、台湾の新幹線、いわゆる台湾高速鉄道(台灣高鐵)では、車内での飲食が許可されています。この点は、地下鉄(MRT)の厳しい飲食禁止ルールとは大きく異なる特徴です。台湾高速鉄道を利用する際には、移動中に駅弁などを楽しむことができるため、長距離移動の中でのちょっとした楽しみを味わうことが可能です。
台湾高速鉄道では、車内販売で駅弁も購入することができます。温かい状態で提供されるものも多いため、食事としてだけでなく、その場で新鮮さや台湾らしい味を楽しむことができます。例えば、「台湾風ポークカツ弁当」や「胡椒風味のチキンカツ弁当」など、それぞれ100元程度と手頃な価格設定です。これらは台湾らしい調理法と味付けが施されており、観光客にも人気があります。
なお車内販売での購入は、始発駅から特定の時間帯(10時半~13時、17時~19時)に限られており、すべての列車で販売が行われているわけではありません。「絶対に買いたい!」という場合、事前に確認しておきましょう。高速鉄道の駅構内にある店舗でも同じ駅弁を購入できます。
台湾の地下鉄(MRT)や電車の飲食ルール
一方台湾の地下鉄(MRT)は、その清潔さを保つため、駅構内や車内での飲食は厳しく禁止されています。初めて利用する旅行者にとっては、日本の地下鉄や電車とは異なるルールに戸惑うかもしれませんが、この規則を理解し、守ることが大切です。
飲食禁止のルールは、主に衛生環境の維持と安全性の確保が目的とされているようです。食べ物のカスや飲み物のこぼれた跡が清掃の手間を増やし、結果的に駅や車内の清潔さを損なう可能性があるということですね。飲食物が設備に入り込むことで、機械の故障や不具合が起こるリスクや、食べ物のカスが害虫を引き寄せる原因となることもあるため、徹底した規制が行われているようです。
どのくらい厳しいのかというと、改札を通過した瞬間から飲食が禁止され、駅構内や車内でガムや飴を口にすることも規則違反と見なされます。このような行為を目撃した場合、駅員や警察官から注意を受けることがあり、場合によっては罰金が科されることもあります。罰金の額は1,500台湾ドル(約7,000円)から7,500台湾ドル(約35,000円)と高額なため、注意が必要です。
一方、台湾鉄道(台鉄)や、先ほど述べた台湾高速鉄道(高鉄)では飲食が認められており、車内で駅弁を楽しむことも可能です。この違いはぜひとも理解しておきたいところです。
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