台湾旅行に行くときに気になる一つが、「どのような服装で行けばいいのか」という点でしょう。
今回は、季節ごとに、また男女別に適した服装について解説していきます。
台湾の気候や基本的マナーなど
まずは基本的な情報からおさえておきましょう。
台湾の気候の特徴
台湾の気候は日本に比べて全体的に暖かく、雨が降りやすいのが特徴です。特に台北など北部は亜熱帯気候に属し、東京と比べても冬は温暖で、夏は湿度が高く非常に蒸し暑いです。台南や高雄といった南部に行く場合、さらに気温が高く、年中通して温暖な気候が続きます。
これを踏まえると、台湾旅行時の服装は基本的に日本よりも少し暖かい気候を想定して準備すると良いでしょう。例えば、春や秋でも日本の初夏に近い気温になることが多いため、薄手のシャツやカーディガンを用意すると便利です。また、夏場は非常に暑くなるので、吸湿性のある素材や通気性の良い服装を選ぶことをおすすめします。
一方で、台湾では年間を通じて雨が多く、特に梅雨や台風シーズンには急なスコールも珍しくありません。そのため、折りたたみ傘や撥水加工のある軽いジャケットなど、雨具も持っていくと安心です。南部へ行く際は、さらに一段階気温が高いと考えて、より軽装で快適な服装を心がけましょう。
気をつけるべきポイント
台湾旅行時の服装で特に気をつけるべきマナーやルールはほとんどありません。
寺院を訪れる際なども、特に厳格なドレスコードはなく、カジュアルな服装で問題ありません。露出が多い服装は避け、肩を隠す程度の服装を心がけると無難とは言われていますが、実際はそれほど気にするようなことではないでしょう。
ただし、台湾の観光地の中でも人気のある夜市をはじめ、それほどきれいな状態が保たれていない場所もよくあります。そのため、夜市を訪れる際などは、あまり汚れが目立つような服装や、大事にしている洋服を着ていくことは避ける方が安全です。歩きやすい靴や、動きやすいカジュアルな服装を選ぶことで、夜市での散策や食べ歩きをより快適に楽しむことができます。
台湾旅行に適した服装とは(季節・男女別)
上記を前提に、本題へと入っていきましょう。
春(3~5月)
台湾の春(3~5月)は、日本の初夏に似た気温で、日中は暖かく、朝晩には少し冷えることが多いです。この時期の服装は、気温差に対応できるように工夫することがポイントです。
男性の場合
春の台湾旅行には、軽めの長袖シャツやカーディガンなどがあると便利です。日中はTシャツでも過ごせますが、朝晩は気温が下がるため、薄手のジャケットやパーカーなどを持っていると良いですね。特に3月は寒暖差が大きいので、重ね着がしやすいスタイルがおすすめです。
ジーンズやチノパンツなど、シンプルで動きやすい服装を心がけると良いでしょう。
女性の場合
女性の場合も、基本的には薄手の長袖やカーディガンがおすすめです。ワンピースやスカートを着る場合は、羽織りものを持ち歩くと便利です。
特に4月や5月には、日中の気温が20℃を超えることも多いため、半袖と羽織りものを組み合わせると快適に過ごせます。
歩きやすさを考慮して、スニーカーやフラットシューズを選ぶのがベストです。
夏(6~9月)
台湾の夏(6~9月)は非常に蒸し暑く、湿度も高いため、できるだけ涼しく、動きやすい服装を選ぶことが大切です。この時期は、特に冷房の効いた室内との温度差にも対応できる服装がポイントになります。
男性の場合
夏の台湾では、通気性が良いTシャツやポロシャツがおすすめです。ショートパンツや軽めのチノパンツも快適に過ごせる選択肢です。
ただし、室内では冷房が強く効いていることが多いので、薄手のカーディガンやウィンドブレーカーを持ち歩くと便利です。
また、6月から9月はスコールが頻繁に起こる季節でもあるため、軽いレインジャケットや折りたたみ傘も必携です。足元はサンダルかスニーカーが適しており、快適に歩き回ることができます。
女性の場合
女性の夏の服装は、涼しさを重視したコットン素材のTシャツやブラウス、ノースリーブのワンピースなどが良いでしょう。蒸し暑さが厳しいので、軽いスカートやショートパンツで風通しを確保すると快適です。
ただし、冷房対策として薄手のカーディガンやショールを持っておくことをおすすめします。
また、サンダルや軽いシューズがよく合いますが、長時間歩く場合は、足を保護できるスニーカーが無難です。
6月から9月は台風シーズンにあたるため、雨具も忘れずに準備しましょう。
秋(10~11月)
台湾の秋(10~11月)は、日本の初夏に似た暖かさが特徴ですが、朝晩には涼しくなる日もあります。この時期の服装は、日中の温かさと夜の涼しさに対応できるように工夫が必要です。
男性の場合
10月から11月にかけては、日中はTシャツや薄手の長袖シャツで快適に過ごせますが、朝晩は気温が下がるため、軽いジャケットやカーディガンを用意しておくと良いでしょう。
薄手のパーカーやウィンドブレーカーも、この時期には重宝します。
ボトムスはジーンズやチノパンツがおすすめで、長時間の移動や観光でも動きやすく快適です。
女性の場合
女性の場合、秋の台湾旅行には薄手のワンピースやTシャツ、ブラウスに加えて、朝晩の涼しさに対応できる軽い羽織りものを持っておくと良いでしょう。
気温の変化が大きい季節なので、レイヤードスタイルを意識して、温度に応じて脱ぎ着しやすい服装が便利です。スカートやショートパンツも適していますが、長時間歩く場合には歩きやすいスニーカーやフラットシューズを選ぶと快適に過ごせます。
冬(12~2月)
台湾の冬(12~2月)は日本に比べて温暖ですが、北部や山間部では寒さを感じる日もあります。また、湿度が高いため、体感温度は気温以上に冷たく感じることがあります。この時期は、寒暖差と湿度に注意しつつ、柔軟に対応できる服装が必要です。
男性の場合
台湾の冬では、長袖シャツや薄手のセーターが基本となります。日中は気温が高めの日もありますが、朝晩や曇りの日には気温が低く感じられるため、軽めのコートやウルトラライトダウンなどを用意しておくと良いでしょう。
特に、台湾冬も雨が多い時期になるなので、防水機能のあるジャケットや、雨天時でも快適に過ごせる撥水性のあるシューズもおすすめです。
さらに、九分などの山間部へ行く場合は、寒さが厳しくなることもあるので、より厚手の防寒具が必要です。
女性の場合
女性の場合、冬の台湾旅行には、薄手のニットやカーディガンに加えて、軽いジャケットやコートが適しています。昼間は暖かい日もあるため、重ね着しやすい服装が便利です。スカートやパンツスタイルにタイツを組み合わせることで、見た目もすっきりしながら寒さ対策ができます。
台湾は冬でも雨が多いため、折りたたみ傘や撥水加工のあるアイテムを持っていくと良いでしょう。
特に夜の冷え込みがあるため、しっかりとした防寒具を用意することが大切です。
まとめ
ということで、基本的には「日本より少し暑い」「日本より雨が降りやすい」ということを意識しておけば、基本的にはそれほど注意するようなことはないと考えてよいでしょう。皆様が快適に旅行できることをお祈り申し上げます。