台湾旅行に行く際に気になるのが、薬の持ち込み事情や、現地で買える薬についてでしょう。ここでは、持ち込める薬や持っていくべき薬、そしてロキソニンをはじめ現地で買える薬について解説していきます。
台湾でロキソニンは買えるのか
第1類医薬品であるロキソニンは買えない
台湾旅行中にロキソニンを現地で購入することは基本的に難しいです。台湾には日本製品を扱うドラッグストアがあり、一般的な日本の市販薬も手に入ることがありますが、ロキソニンのような第1類医薬品は取り扱っていません。日本国内では、ロキソニンは薬剤師の指導の下で販売される医薬品です。そのため、台湾の薬局やドラッグストアでは、日本と同様に薬剤師の管理が求められる製品が販売されていないのが現状です。
さらに、台湾ではロキソニンと同等の成分を持つ鎮痛剤が販売されているかもしれませんが、日本人の体質に合わない可能性があります。現地で薬を購入する場合、成分表記や使用方法が中国語で書かれていることが多いため、誤解や使用ミスのリスクもあります。こうした理由から、台湾でロキソニンを購入するのは難しく、あらかじめ日本から持参することが推奨されます。
台湾のドラッグストアで買う「日本の薬」
台湾のドラッグストアでは、日本製品が多く取り扱われていますが、価格は日本で購入するよりも高くなる傾向があります。日本から輸入されている製品には、輸送コストや関税などが加算されるため、日本国内の価格よりも割高になります。特に、日本のドラッグストアでお手頃に購入できる風邪薬や胃腸薬なども、台湾では2倍以上の価格になることがあるため、現地での購入はコスト面で不利です。
また、台湾のドラッグストアでは、日本で一般的に販売されている薬と似たパッケージの商品が販売されている場合もありますが、成分や効果が異なることがあります。日本製のパッケージを模しただけの商品もあるため、注意が必要です。台湾で薬を購入する場合は、現地の薬剤師に確認することが大切ですが、言語の壁があるため、十分な説明を受けられない可能性もあります。
このような理由から、旅行中に安心して薬を使いたい場合は、普段使用している日本の薬を持参し、万が一に備えることをおすすめします。台湾で同じ効果の薬を探すよりも、使い慣れた薬を持っていく方が安心で経済的です。
台湾に持ち込める・持っていくべき薬
台湾に持ち込める薬の種類
台湾への旅行で持ち込める薬の種類には、いくつかの制限とルールがあります。基本的に、個人使用の目的であれば、市販薬や処方薬を持ち込むことは可能ですが、その量や種類に制限があります。具体的には、市販薬の場合、一人につき1種類12個まで、合計36個を上限として持ち込むことができます。これには、風邪薬や胃腸薬、鎮痛剤などの一般的な薬が含まれます。液体やスプレータイプの薬も100ml以下であれば持ち込みが認められていますが、機内持ち込みの場合は透明のジッパーバッグに入れて携行する必要があります。
処方薬に関しては、2か月分までの量が原則として持ち込み可能です。処方箋がない場合でも問題ありませんが、処方箋や医師の証明書を持参することで、持ち込める量が最大6か月分まで拡大されます。ただし、持ち込む薬が麻薬類や向精神薬に該当する場合は、台湾政府の特別な許可が必要です。台湾の税関や検疫で薬の内容を確認されることがあるため、処方箋や薬の説明書は、英語か中国語で準備しておくとスムーズに対応できます。
また、医薬品は原則としてオリジナルのパッケージのまま持ち込む必要があります。特に錠剤やカプセルをピルケースに移し替えるのは避け、元の包装ごと携行することが重要です。これにより、入国審査時に薬の中身が確認しやすくなり、トラブルを避けることができます。
台湾旅行で持っていきたい薬
台湾旅行では、日本から常備薬を持っていくことをおすすめします。現地でも薬を購入できますが、日本の薬は体に合いやすく、使い慣れているため安心感があります。以下は台湾旅行に持っていきたい主な薬のリストです。
- 胃腸薬
台湾の料理は美味しいですが、油を多く使ったり、香辛料が効いていたりするため、胃もたれや消化不良になることがあります。普段から使用している胃腸薬や消化薬を持参すると、食事の後の不調に対応できます。 - 風邪薬
旅行中は気温差や疲れから体調を崩しやすくなります。特に飛行機内やホテルなどの空調で体が冷えやすいため、風邪薬を持っていくと安心です。特に喉の痛みや発熱に効くタイプの薬があると、急な症状にも対応できます。 - 鎮痛剤(例:ロキソニン、バファリン)
頭痛や生理痛、筋肉痛などの痛みを和らげる鎮痛剤も必須です。特にロキソニンは日本でよく使用される薬ですが、前述の通り台湾では購入が難しいため、あらかじめ持参しておくことが大切です。 - 整腸剤
環境の変化や食べ物が合わないことで、旅行中に下痢や便秘が起こることがあります。整腸剤や下痢止め薬を携帯しておけば、万が一の際に安心して行動できます。正露丸やビオフェルミンなど、日本で効果が確認されているものがおすすめです。 - アレルギー薬
アレルギー持ちの方は、花粉症や食物アレルギー、皮膚アレルギーなどに対応する薬を用意しましょう。台湾では気候が異なるため、思いがけないアレルギー反応が出ることもあります。アレグラやザイザルといった、眠気が少ないタイプの薬が便利です。
これらの薬を持参することで、旅行中の体調不良に迅速に対応でき、安心して観光や食事を楽しむことができます。旅行前に、必要な薬をリストアップし、適切な量を用意しておくと良いでしょう。