台湾旅行が令和の「円安時代」にこそオススメな理由

日本からの海外旅行先として人気の台湾。台湾に留学経験を持つ私からしても、旅行先としては自信をもってオススメできる国だと確信しています。令和のこの円安時代でも根強い人気を誇る台湾の魅力について、ポイントをしぼってお伝えしていきます。

目次

旅行難易度が低い

まず、特に“海外旅行初心者”にとってのメリットといえるでしょうか。旅行先としてのハードルが低いというのがオススメできる理由として挙げられます。

距離が近くアクセスしやすい

台北・松山空港

台湾は日本からわずか数時間で行ける距離にあり、アクセスの良さが魅力です。例えば、東京から台北までは約3時間半のフライトで到着します。これは沖縄までのフライト時間とほとんど変わらず、国内旅行感覚で訪れることができます。また、日本各地の空港から台湾行きの直行便が多く運航されているため、地方からも気軽に台湾旅行を楽しめます。

さらに、台湾国内の交通網も非常に便利です。台北などの都市部ではMRT(地下鉄)が発達しており、観光スポットへのアクセスも容易です。タクシーやバスも安価で利用できるため、移動に困ることはほとんどありません。特に、MRTは日本の地下鉄と似たシステムで、乗り方も簡単です。多くの観光地には英語や日本語の案内表示もあり、外国人観光客にとっても非常に使いやすい環境が整っています。

旅行初心者でも安心して楽しめる旅行先といえるでしょう。

台湾の地下鉄「MRT」

親日的な人が多い

台湾は世界でもトップクラスの親日的な国として知られています。歴史的な背景もあり、特に年配の方々の中には日本語を話せる人も多いです。現代の若い世代も日本の文化やアニメ、ファッションなどに興味を持つ人が多く、日本人観光客に対して非常にフレンドリーに接してくれます。

例えば、観光地や飲食店では、困っているとすぐに声をかけてくれる台湾の人々に出会うことがよくあります。また、観光地のスタッフやホテルの従業員は、日本語が話せる場合が多く、言葉の壁を感じることも少ないでしょう。さらに、日本に対する好感度が高いことから、礼儀正しく親切な対応をしてもらえる場面が多く、安心して旅行を楽しむことができます。

このように、台湾は親日的な人々が多く、日本人旅行者にとっては温かく迎えられる安心感のある旅行先です。初めての海外旅行でもストレスなく、心地よく過ごせるでしょう。

治安が良い

台湾はアジアの中でも治安が良い国として知られており、旅行者にとって安心できる環境が整っています。台北や高雄などの都市部はもちろん、地方都市でも犯罪率が低く、観光客が安心して歩き回れる場所が多いのが特徴です。特に、夜間の治安が良いことが台湾の魅力の一つです。夜市など夜遅くまで賑わう場所も多いですが、そこでも大きなトラブルに遭遇することは少ないといわれています。

また、台湾では警察や警備員の存在感がしっかりしており、観光地や駅周辺ではよく見かけます。さらに、交通機関や公共の場にも防犯カメラが設置されており、安全対策が徹底されています。もちろん、海外旅行では基本的な注意を払う必要はありますが、他国と比べてスリや強盗などの被害が少なく、特に女性や家族連れでも安心して旅行を楽しむことができます。

このような治安の良さが、初めて海外旅行をする方や、子供連れ、女性の一人旅にとっても安心できるポイントとなり、台湾が円安時代にも選ばれる理由の一つです。

コンビニに日本食が売っている!

台湾には日本のコンビニチェーンが多く進出しており、現地でも日本食を手軽に手に入れることができます。セブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニ、あるいはスーパーマーケットでは、日本でおなじみの商品が数多く並んでおり、特におにぎりやカップラーメン、サンドイッチといった軽食が手に入るのが嬉しいポイントです。

現地の食文化は魅力的ですが、辛い料理や独特の味付けに慣れていない方もいるかもしれません。そのような場合でも、台湾のコンビニで手軽に日本食を購入できるため、口に合わなかったときの心配が減ります。また、旅の疲れが出てきたときや、ちょっと日本の味が恋しくなったときにも、日本のコンビニが身近にあることは大きな安心材料です。

さらに、日本語表記の商品が多く、スタッフの対応も親切なので、言葉の壁を感じることなく買い物ができるのも魅力です。台湾の旅行中、現地の食事を楽しみつつも、必要に応じて日本食に頼れるという柔軟さが、旅行者にとって心強い要素となっています。

スーパーには日本のお菓子もたくさん

食の魅力

ここまで海外旅行慣れしていない方向けのお話をしてきましたが、台湾の魅力といえば、なんといってもその「食」でしょう。

日本人にも人気の台湾料理

台湾は、旅行者にとってグルメ天国とも言える場所です。台湾料理は、多様な文化が融合して生まれた独特の味わいを持ち、日本人の口に合いやすい料理が多いのが特徴です。中でも、人気の小籠包は必食の一品です。薄い皮の中にジューシーな肉汁が詰まった小籠包は、日本ではなかなか味わえない本場の風味を楽しめます。

また、牛肉麺やルーローハン(滷肉飯)、胡椒餅など、手軽に美味しい料理を楽しむことができます。牛肉麺は、柔らかく煮込まれた牛肉とコクのあるスープが特徴で、ローカルな食堂で味わうとより本格的な体験ができます。一方、ルーローハンは、豚肉を煮込んだタレがご飯にかけられたシンプルながらも味わい深い料理で、ボリュームたっぷりな上にお財布にも優しいのが魅力です。

牛肉麺

日本では手に入りにくい食材やスパイスを使った台湾料理は、旅行中の楽しみのひとつ。食文化の違いを楽しみながらも、日本人に親しみやすい味が多いので、台湾の食は幅広い旅行者にとって楽しめるポイントです。

ただし、上記の料理の多くには、「八角」という香辛料がよくつかわれています。日本でも、無印良品で売られている台湾料理などには八角が入っているものがいくつかありますから、これを食べてみることが、現地の食を楽しめるかどうかの一つの試金石になるかもしれません。

やっぱり楽しい夜市

都心にある「寧夏夜市」

台湾を訪れるなら、夜市の散策は欠かせません。夜市とは、夕方から深夜にかけて開かれる露店街で、地元の人々や観光客で賑わう台湾ならではの文化です。台北を中心に多くの夜市がありますが、特に有名なのが「士林夜市」や「饒河街夜市」あたりでしょうか。

士林夜市は、台北最大の夜市で、多種多様な屋台が軒を連ねています。タピオカミルクティーや大きなフライドチキンなど、日本でも人気のグルメを味わえるのはもちろん、臭豆腐や蚵仔煎(オアジェン)といった台湾ならではのユニークな料理も楽しめます。特に大きなフライドチキンは、ボリュームがありながらもリーズナブルで、一度は挑戦してみたい一品です。

一方、饒河街夜市は、観光スポット「松山慈祐宮」の近くにあり、比較的小規模ながらも、地元の雰囲気を満喫できる場所として人気です。ここでは、胡椒餅や、台湾ならではのデザート、さらにはお土産品も揃うので、グルメとショッピングが同時に楽しめます。

夜市はただ食べるだけでなく、地元の活気や文化を体感できる貴重な体験です。どの夜市に行っても、台湾のエネルギーに満ちた雰囲気を感じることができ、旅の思い出に残ること間違いありません。

魅力的な屋台の朝食

台湾旅行の楽しみの一つに、屋台での朝食があります。台湾の朝は活気に満ちており、地元の人々が朝食を屋台で手軽に済ませる文化が根付いています。そのため、旅行者も地元の人と同じように朝から本格的な台湾料理を味わうことができます。屋台で提供される朝食はリーズナブルで、100円から300円程度で美味しくてボリュームのある食事を楽しめます。

台湾の朝食メニューの代表例として、蛋餅(ダンビン)という卵を巻いたクレープや、豆漿(トウジャン)という温かい豆乳スープがあります。これらはどれも素朴でありながら風味豊かで、旅のスタートにぴったりな一品です。その他にも、揚げパンの油条(ヨウティヤオ)や、鹹豆漿(シェントウジャン)と呼ばれる塩味の豆乳スープなど、多彩なメニューが並びます。

屋台での朝食は、台湾の文化を身近に感じられるうえ、価格も非常に手頃です。旅行者にとって、台湾ならではの味を楽しみながら、1日の活力を得る素晴らしいスタートとなるでしょう。

新鮮な果物を手ごろな価格で

台湾は亜熱帯気候であり、1年を通じて多種多様な果物が手に入ります。特にマンゴーやパイナップル、ドラゴンフルーツなど、日本では高価なトロピカルフルーツが、台湾では手ごろな価格で楽しめるのが魅力です。例えば、マンゴーは夏のシーズンには特に美味しく、夜市やスーパーマーケットなどで手軽に購入できます。特にマンゴーを使ったかき氷は観光客にも人気で、果肉たっぷりの贅沢なデザートが味わえます。

また、台湾では市場や路上の果物スタンドで、カットフルーツをすぐに食べられる形で販売しています。これにより、旅行中のちょっとしたおやつとして新鮮な果物を手軽に楽しむことができるのも嬉しいポイントです。台湾の果物は甘みが強く、種類も豊富なので、現地の食文化を体感しながら、フレッシュな味わいを堪能してみてください。

旅行費が比較的安い

そして忘れてはならないのは、価格面のメリットです。

渡航費が安い

旅行費全体が比較的安いというが台湾旅行の大きなメリットといえます。航空券、宿泊費、食費など、総合的に見ると台湾は非常にコストパフォーマンスの高い旅行先と言えます。特にLCC(格安航空会社)を利用すれば、東京から台北までの往復航空券が数万円程度で手に入ることもあります。早めに予約することでさらに安い航空券を確保でき、国内旅行と変わらない予算で海外旅行を楽しめる場合も少なくありません。

宿泊費も多様で、手頃なゲストハウスから中級ホテルまで選択肢が豊富です。例えば、台北市内の中級ホテルでも1泊5,000円~7,000円程度で快適な滞在が可能です。また後述しますが、食費についても、台湾の屋台やローカルレストランでは、安くて美味しい料理が豊富に揃っており、1食あたり500円ほどでも十分満足できる食事が楽しめます。

物価が安い

台湾は、日本に比べて物価が安く、特に食事や交通費は非常にリーズナブルです。例えば、現地のローカルレストランや屋台での食事は、1食あたり150〜300台湾ドル(約750〜1,500円)程度で済みます。さらに、夜市で食べ歩きを楽しむ場合、50〜100台湾ドル(約250〜500円)で美味しい屋台料理を味わうことができ、旅行者にとって財布に優しいグルメ体験が可能です。

交通費も安く、台北市内の地下鉄(MRT)は初乗りが約20台湾ドル(約100円)と非常にお手頃です。バスも同様に安価で、長距離移動にもかかわらず数百円程度で利用できるため、観光中の移動費を大幅に節約できます。実はタクシーも安く、だいたい日本の半分以下の相場観で乗車することができます。

比較的円安の影響が小さい

円安が進行する中、台湾は他の国々に比べてその影響が小さく、旅行者にとって依然として魅力的な旅行先です。台湾の通貨であるニュー台湾ドル(NTD)は、日本円に対してのレート変動が比較的緩やかで、米ドルやユーロなどと比較すると円安の影響が少ないのが特徴です。特に、アジア圏で物価が安めの台湾は、旅行者の費用負担が少ない点で安心感があります。

例えば、ヨーロッパやアメリカといった地域では円安が進行し、食事や宿泊、交通費の全てが大幅に高騰していますが、台湾では物価自体が比較的安いため、現地での支出を抑えやすいです。台湾の飲食店や夜市で提供される料理は、質が高いにもかかわらずリーズナブルに楽しめ、観光客にとって負担を感じにくい点が大きなメリットです。

さらに、格安航空会社(LCC)を利用すれば、日本から台湾までの往復航空券も手頃な価格で購入可能です。このように、他国と比較しても円安の影響が少ない台湾は、令和の円安時代においてもコストパフォーマンスの高い海外旅行先といえるでしょう。

まとめ

ということで、円安時代に台湾がおすすめできる理由として、主に「難易度」「食」「価格」の面からお伝えしてきました。特に航空券は早めにとっておくに越したことはありませんから、どうか先を見据えたご準備を。

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