留学先として人気を高めている台湾。とはいえ公用語が中国語であるがゆえに、「中国語ができないけど台湾留学はできるのか」と疑問をお抱えの方も多いかもしれません。
今回はそんなお悩みにお答えしていきます。
台湾の公用語は“少しなまった”中国語
台湾の公用語は中国語であり、日本で学ぶ中国語と基本的には同じ言語です。
ただし、いくつかの違いがあるため、初めて台湾を訪れる人は少し戸惑うこともあるかもしれません。
文字に関して言えば、中国本土では簡体字が使われているのに対し、台湾では繁体字が使用されています。繁体字は画数が多く、一見すると難しそうに思われがちですが、細かい意味やニュアンスを含むため、理解が深まればとても魅力的な表現手段です。
話し言葉においても、日本で学ぶ標準中国語(北京語)と台湾の中国語(國語)には、発音やイントネーションに若干の違いがあります。具体的には、台湾の中国語は北京語に比べて柔らかく、抑揚が少し異なる傾向があります。これは「少しなまった」と感じられるかもしれませんが、文法や基本的な語彙に大きな違いはないため、標準中国語を学んでいれば問題なく通じます。また、台湾独自のスラングや表現もありますが、これらは現地で生活する中で自然と覚えられるものです。
台湾の中国語にはいくつかの特徴がありますが、日本で習得した中国語を基礎にして、現地で学びながらなじんでいくことが可能です。言語の微妙な違いを経験することは、異文化理解を深める上でも貴重な体験となるでしょう。
中国語ができなくても台湾留学はできるのか
中国語が全くできない場合でも、台湾への留学は十分に可能です。
台湾には多様な留学プログラムが用意されており、中国語のスキルが留学自体の障壁になることはないといっていいでしょう。例えば、多くの大学では英語で開講される授業が増えており、英語だけで単位を取得できるカリキュラムもあります。そのため、中国語がゼロの状態からでも留学生活を始めることができるのです。
また、語学学校での学びを目的とした短期留学や長期留学も盛んです。これらの学校では、中国語の初心者向けのコースが充実しており、基礎から段階的にスキルを伸ばせる環境が整っています。加えて、授業のほかにも交流イベントや文化体験プログラムが豊富に用意されているため、楽しみながら語学力を向上させることができます。
一方で、日常生活をスムーズに送るためには、最低限の中国語の知識があると便利です。特に、食事や交通機関の利用、買い物などの場面では、簡単な挨拶やフレーズを覚えておくと安心です。例えば、「你好(こんにちは)」「這個多少錢?(これいくらですか?)」といった基本的な表現を事前に学んでおくことで、現地での生活に役立つでしょう。
このように、中国語ができなくても台湾留学は可能ですが、留学生活をより豊かにするためには、それなりに準備をしておくに越したことはありません。ぜひできる限りの準備のもと、素敵な留学生活をお送りいただけたらと思います。
台湾が留学先として人気な理由
台湾は留学先として近年ますます人気を集めています。
その理由はいくつかありますが、まず挙げられるのは教育水準の高さです。台湾の大学はアジアでも評価が高く、特に理系やIT分野では先進的な研究が行われています。また、授業の多くが英語で受けられる環境が整っているため、語学に不安がある人でも安心して留学生活を始められるのが大きな魅力です。
さらに、生活費が比較的安いこともポイントです。日本と比べて物価が低く、学費や家賃も手頃なため、コストを抑えながら充実した留学生活を送ることができます。食文化も多彩で、夜市(ナイトマーケット)や屋台ではリーズナブルに地元料理を楽しむことができます。このような環境は、学生にとって非常に魅力的です。
加えて、台湾の人々の親しみやすさも留学先としての魅力の一つです。台湾の人々はフレンドリーで、外国人に対して親切に接してくれることが多いです。そのため、現地での生活に早くなじめるだけでなく、異文化交流も活発に行える環境があります。また、安全性が高いことも安心材料です。台湾は治安が良く、夜遅くに出歩いても比較的安全な国として知られています。
これらの理由から、台湾は学びと生活の両方で充実した体験を得られる留学先として、多くの学生に選ばれています。
実際に台湾留学を経験した私としても、自信をもってオススメいたします!気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。