台湾旅行の夜といえば夜市。でも天気予報に傘マークがついていると、「雨でもやっているのかな」「どこなら濡れずに食べられるんだろう」と迷ってしまいますよね。
結論からいうと、雨の日でも夜市を楽しむ方法はあります。ただし、すべての屋台が通常どおり営業するとは限りません。雨の強さと、行く場所の造り(屋内か、屋根付きか、屋外か)で、向き不向きがかなり変わってきます。
この記事では、営業の実態から行き先の選び方、雨対策までを順に整理します。
雨の日の夜市は営業する?
小雨なら営業する屋台も多い

台湾の夜市の多くは屋外にあります。それでも小雨や霧雨程度なら、ひさしやテントを広げて営業を続ける屋台は珍しくありません。常設の店舗であれば、天気にあまり左右されずに開いていることも多いです。
ただ、夜市全体の営業予定と、個々の屋台の営業は別ものです。雨が降ると早めに片づける屋台もあれば、客足が減って出店そのものを見送る屋台もあります。
「夜市は開いているけれど、お目当ての店は休み……」ということも起こり得るわけです。
豪雨や台風では休業も
雷を伴う大雨や台風のときは話が変わります。出店数が減ったり、営業時間が短くなったりする可能性が高く、安全面でもおすすめできません。
実際、2026年9月4日には基隆市で激しい雨により市街地が浸水し、廟口夜市周辺の道路にも深い冠水が出たと現地メディアが報じています。屋根や常設店舗があっても、道そのものが水に浸かってしまえば関係ありません。
雨の強さ別の目安は以下の通り。公式のルールではなく、旅行者向けの判断材料としてお考えください。
| 雨の状況 | 行動の目安 |
|---|---|
| 小雨・霧雨 | 雨具を持って出かけてOK |
| にわか雨 | 屋根の下で少し待つ |
| 降り続く強い雨 | 屋内で食べられる場所を優先 |
| 雷雨・豪雨 | 屋外は避けて建物内へ |
| 台風・暴風 | 夜市は控え、警報と交通を確認 |
雨が多い時期はいつ?
台湾中央気象署によると、梅雨の中心は5月中旬〜6月中旬ごろ。6月後半からは午後の雷雨が増え、夏から秋にかけては台風の影響を受けることがあります。
意外なのが冬です。北東からの季節風の影響で、台北や基隆など北部では冬も雨が続くことがあります。一方、台南や高雄は冬に比較的乾燥します。「冬なら雨は少ない」と一括りにはできない、という話です。
出発前に見る天気・交通情報
当日の判断には、公式情報が頼りになります。
- 中央気象署(天気予報・雨雲レーダー・大雨警報)
- 台北MRTの運行状況ページ
- 行政院人事行政総処の停班停課情報
ここで気をつけたいのが停班停課。これは役所や学校の出勤・登校停止の案内であって、民間の店や屋台の休業を決めるものではありません。あくまで参考情報、と考えておくとよいでしょう。
雨の日に選びたい夜市
屋内で食べられる士林市場B1
台北で最有力といえるのが、士林夜市の一角にある士林市場の地下美食街です。2023年10月から改修に入っていましたが、2025年4月25日にリニューアルオープンしました。
台北市市場処の案内では、営業時間は平日15:00〜24:00、土日と祝日は12:00〜24:00。店ごとに定休日があるので、行く曜日は確認しておきたいところですね。
なお、屋内なのは地下だけ。MRT剣潭駅からは徒歩で移動するため、その道のりは屋外です。
屋根付きの華西街夜市
龍山寺駅から歩いて約5分の華西街観光夜市は、通りに屋根が架かったアーケード型です。台北市市場処の記録では、屋根の設置は1987年。営業は16:00〜24:00となっています。
雨の中でも歩きやすいのは確か。とはいえ、横から吹き込む雨や路面の水たまりまで防げるわけではありません。屋根があれば絶対に安心、といえるでしょうか。そこまでは言い切れないのが実情です。
寧夏・饒河街は雨具が前提
どちらも屋外型の夜市です。寧夏路夜市は双連駅・中山駅方面で17:00〜23:30、饒河街観光夜市は松山駅周辺で17:00〜24:00。
屋台にひさしはあるものの、通路全体が屋根に覆われているわけではないため、傘やレインコートは必須。小雨なら検討できますが、強い雨の日は優先順位を下げたいところです。
台南の屋内型・小北夜市
台北以外では、台南の小北観光夜市が注目株です。台南市の公式観光サイトで屋内型の夜市として紹介されており、住所は北区西門路四段101号、営業時間は毎日12:00〜24:00(公式掲載)。
ちなみに同じ台南の花園夜市は屋外型で、営業日も木〜日曜のみ。雨以前に、曜日で空振りしかねません。
ここまでの4か所を並べると、違いは以下の通り。
| 夜市 | タイプ | 公式掲載の営業時間 |
|---|---|---|
| 士林市場B1 | 屋内(地下) | 平日15:00〜24:00/土日祝12:00〜24:00 |
| 華西街 | 屋根付き通り | 16:00〜24:00 |
| 寧夏路 | 屋外 | 17:00〜23:30 |
| 饒河街 | 屋外 | 17:00〜24:00 |
| 小北(台南) | 屋内 | 毎日12:00〜24:00 |
雨対策と代わりの行き先
持ち物と服装の選び方
混雑した通路では、大きな傘が周りの人に当たりやすいもの。折りたたみ傘か、軽いレインコートが便利です。両手が空くポンチョなら、食べ歩きもしやすいですね。
- 滑りにくい靴(濡れたタイルや段差の対策)
- 防水ケースやビニール袋(スマホ・財布用)
- 小さなタオル
- 小額の現金(屋台は現金払いが中心)
靴は意外と見落としがち。サンダルより、濡れても乾きやすいスニーカーのほうが無難でしょう。
夜市に行けない日の代替案
雨が強すぎる日は、台北駅周辺の台北地下街へ。飲食店のほか、衣料品や雑貨の店が並ぶ屋内型の商業エリアで、営業時間は平日11:00〜21:30、土日11:00〜22:00です。夜市とは雰囲気が違うものの、天気を気にせず歩けます。
安全に移動できるなら士林市場B1で夕食、荒れ続けるなら夜市はあきらめる。この二段構えで考えておけば、雨でも予定は崩れにくいといえそうです。
