日本でも大人気なアウトドアブランド、ノースフェイスこと「THE NORTH FACE」ですが、一般的に物価が安いといわれる台湾でなら、お得に買えるものなのでしょうか。
実態についてお伝えしていきます。
「THE NORTH FACE」とは
ノースフェイスは、アウトドア製品を専門に取り扱う世界的に有名なブランドです。1966年にアメリカで創業され、その始まりは小さな登山用品店でした。その後、アウトドアアクティビティが多様化する中で、品質の高いギアやウェアを提供し続けることで、幅広い支持を集めています。現在では、登山やキャンプ用の装備に限らず、日常使いできるアパレルやアクセサリーなども展開しており、ファッションブランドとしても注目を浴びています。
特にノースフェイスが高く評価される理由の一つは、その耐久性と機能性です。極寒地や過酷な環境にも耐えられる製品は、プロの冒険家や登山家たちに愛用されてきました。また、デザイン面でもシンプルかつスタイリッシュな印象を持つため、街中での利用にも適しており、世代や性別を問わず多くの人々に愛されています。
さらに、近年では環境問題への配慮を示し、サステナブルな製品作りにも力を入れています。再生素材を使用したアイテムの開発や、生産プロセスの見直しなど、環境に優しい取り組みを積極的に進めています。このようなブランドとしての多面的な魅力が、ノースフェイスを世界的な人気ブランドへと押し上げている要因と言えるでしょう。
台湾でノースフェイスが買える場所
台湾でも、主要都市である台北や高雄をはじめ、多くのショッピングモールやアウトドア専門店で取り扱われています。特に「台北101」や「三越デパート」などの高級ショッピングセンターでは、公式店舗や正規販売店が出店しているため、最新のアイテムを手に入れることができます。
アウトドア用品を広く扱う登山用品店や大型スポーツ用品チェーンも、ノースフェイスの製品を取り扱っています。台北市内の繁華街である西門町や東區などでも、小規模ながらノースフェイスの商品を扱う店舗がちらほらあるようです。
台湾でノースフェイスを買うと安いのか
一般的に物価が安いといわれる台湾ですが、台湾でノースフェイスの製品を購入すると、日本と比べてむしろ高いと感じる場合があります。その理由の一つに、台湾での輸入ブランドにかかる関税や販売価格設定があります。特に、ノースフェイスのような国外ブランドは、現地の需要や為替レートによって価格が変動するため、日本の価格と単純比較することは難しいのが実情です。
また、近年の円安の影響も無視できません。円安の進行により、日本国内での購入が相対的に安価に感じられる一方、台湾ドルとの為替レートが高くなっているため、台湾で購入すると割高になる場合があります。例えば、日本で定価が20,000円のジャケットが、台湾では台湾ドルに換算して25,000円相当になるケースも珍しくありません。
そのため、台湾でノースフェイスを安く手に入れたい場合は、セール時期を狙うことがポイントです。台湾では旧正月や中秋節の前後など、特定の時期に大規模なセールが開催されることが多く、割引価格で購入できるチャンスがあります。さらに、アウトレット店舗を訪れることで、過去シーズンの商品や在庫整理品をお得に手に入れることが可能です。
つまりは、わざわざ台湾で買うメリットは特にないということですね……。
日用品や食費は安い、が…
台湾の日用品や食費は、確かに日本と比べて安いと感じられることが多いです。例えば、地元の市場やスーパーで購入できる野菜や果物、食材などは、日本と比べて非常に手頃な価格で手に入ります。また、台湾の屋台文化も、安くておいしい食事を提供する大きな魅力です。50台湾ドル(約200円)程度で麺類やご飯ものを楽しむことができるため、旅行者や長期滞在者にとってはありがたい存在です。
ただし、全てのものが安いわけではありません。例えば、輸入食品や高級食材などは日本よりも高くなることがあります。また、特定の商品は現地生産が少ないため、日本からの輸入品に依存しており、価格が高騰する傾向にあります。さらに、近年のインフレや為替変動の影響で、物価全体が上昇しているため、以前と比べて「安い」と感じる場面が減ってきているとも言えます。
また、日用品に関しても、日本製の商品を台湾で購入すると割高になることが一般的です。例えば、歯磨き粉やシャンプーなどの日本製ブランドは、台湾ではプレミア価格で販売されることが多く、コストパフォーマンスが良いとは言えない場合があります。
ですから、ノースフェイスのようなブランドものをはじめ、台湾でも特に安くないものは多々あるわけですね。