台湾で雪は降らないの?年間の気候について解説します

比較的温暖な国だと言われる台湾ですが、冬はどのくらい寒くなるのでしょうか。もっと言うと、台湾で雪は降るのでしょうか。現地の気候についてお伝えしていきます。

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台湾の気候

台湾は、東アジアに位置する島国であり、北緯21度から25度にかけて広がっています。この地理的条件により、台湾は主に亜熱帯気候と熱帯気候に属しています。北部の台北などの地域は亜熱帯気候に属し、夏は高温多湿、冬は涼しく比較的雨が多いのが特徴です。一方で南部の高雄や台東といった地域は熱帯気候に属し、一年を通じて温暖で、冬でも平均気温が20度以上になる日が続きます。

年間の気温を見てみると、夏はどの地域でも非常に暑く、平均気温は30℃近くに達します。特に7月や8月には35℃を超える日も珍しくありません。一方で冬は地域によって大きな違いが見られます。北部では平均気温が15℃前後に下がる日があり、肌寒く感じることもありますが、南部では10℃を下回ることはほとんどありません。

台湾は年間を通じて降水量が多いことでも知られています。特に5月から6月の梅雨の時期は、連日雨が続くことがあり、傘が手放せない季節です。また、夏から秋にかけては台風の影響を受けることが多く、短時間に大量の雨が降ることがあります。旅行の際には注意したいところですね。

台湾にはまた、山岳地帯が広がっています。中央山脈を中心とした高地は標高が高く、平地とは異なる冷涼な気候を持っています。これらの地域では冬になると気温が氷点下に下がることがあり、特に登山を計画する場合は気候の変化に注意が必要です。

台湾で雪は基本降らない

台湾では、基本的に雪は降りません。台湾の多くの地域が温暖な気候に属しているためです。平地では冬でも平均気温が10℃を下回ることはほとんどなく、雪が降る条件を満たしていません。また、海に囲まれた島国であるため、湿った空気が気温を一定に保つ役割を果たしています。

ただし、台湾全土で雪が降らないわけではありません。標高が高い山岳地帯、例えば玉山(3952メートル)や雪山(3886メートル)では、冬季に氷点下の気温となり、積雪が見られることがあります。これらの地域では、雪景色を求める観光客が訪れることも多く、冬の時期には人気のスポットとなっています。特に、玉山の雪景色は台湾の自然の美しさを象徴するものとして多くの人々に親しまれています。

一方で、都市部や平地では雪の代わりに湿度が高い冬特有の寒さが特徴的です。気温は低くても10℃程度ですが、湿度が高いため体感温度は実際の気温より低く感じられることがあります。このため、冬に台湾を訪れる際は、厚手の服を用意するだけでなく、体を暖めるアイテムを準備することをおすすめします。

なお、過去には例外的な気象条件によって、台北近郊の陽明山など比較的標高の低い場所で雪が観測されたこともあります。このような現象は非常に珍しいため、地元住民にとっても話題となりました。

旅行に行く際の参考にしてみてください。

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