台湾は四方を海に囲まれていて、きれいなビーチや豊かな海洋資源を楽しめる国です。せっかくそんなところへ遊びに行くなら、台湾の海もぜひ楽しみたいところですね。
そこで今回は、台北からアクセスの良いビーチや、都心から離れたおすすめビーチ、そして海水浴を楽しめる時期などについて、お伝えしていきます。
台湾の海で楽しめること

台湾の海で楽しめるアクティビティは多岐にわたり、観光客から地元の人々まで幅広い層に親しまれています。
例えば、シュノーケリングやダイビングは特に人気があり、透き通った海の中でカラフルな熱帯魚やサンゴ礁を間近に見ることができます。特に、南部の墾丁(ケンティン)や東部の緑島、蘭嶼(ランユー)などは、透明度の高い海が広がり、初心者から上級者まで楽しめるダイビングスポットが点在しています。

また、サーフィンも台湾の海で楽しめる代表的なアクティビティの一つです。台湾の東海岸には年間を通して波が立つポイントが多く、新北市の金山や宜蘭の頭城(トウチャン)などが人気のエリアです。特に冬の時期には強い波が発生し、海外からのサーファーも訪れます。
一方で、よりリラックスした楽しみ方を求めるなら、ビーチでのんびりと過ごすのもおすすめです。台湾のビーチには、白い砂浜が広がるリゾート風の場所から、地元の人々が集まるローカルな浜辺までさまざまなタイプがあります。海沿いのカフェで台湾ならではのマンゴーかき氷を楽しみながら、波の音を聞くのも素敵なひとときになるでしょう。
台湾の海はナイトアクティビティも充実しています。例えば、東部の花蓮では夜の海で青白く光る「青の涙」と呼ばれる夜光虫が見られることがあり、幻想的な光景が広がります。また、漁港では夜釣り体験ができるところもあり、新鮮な魚介類を釣ってその場で調理してもらうことが可能です。
このように、台湾の海ではアクティブなマリンスポーツから、のんびりとしたビーチタイム、さらには夜の海の魅力まで、さまざまな楽しみ方があります。訪れる場所や季節によっても異なる顔を見せるため、何度でも足を運びたくなる魅力が詰まっています。
台北からアクセスが良い主要なビーチ
台北から気軽にアクセスできるビーチはいくつかあり、都市部からの距離が近いため日帰りでも十分に楽しむことができます。特に、新北市や基隆周辺のビーチは公共交通機関でも行きやすく、週末には多くの人々でにぎわいます。
まず、新北市の福隆(フーロン)ビーチは、台北から電車で約1時間ほどの距離にあり、金色の砂浜が広がる美しいビーチです。ここでは、海水浴やサーフィンを楽しめるだけでなく、毎年開催される「福隆国際砂の彫刻フェスティバル」では、世界中のアーティストによる砂の彫刻作品を鑑賞することもできます。また、近くには「舊草嶺隧道サイクリングロード」があり、ビーチを訪れた後にサイクリングを楽しむのもおすすめです。

次に、白沙湾(バイシャワン)も台北からアクセスしやすいビーチの一つです。MRT淡水駅からバスを利用すれば、1時間半ほどで到着します。白い砂浜が特徴で、海水浴やバーベキューを楽しむのに適しています。周辺にはカフェやレストランもあり、海を眺めながらゆったりと過ごすことができます。

また、台北から最も近いビーチの一つが朱銘美術館の近くにある野柳海洋世界のビーチです。観光名所である野柳地質公園にも近く、奇岩が点在するユニークな景観を楽しみながら、海岸線を散策することができます。ビーチ自体は規模が小さめですが、観光とセットで訪れるには最適な場所です。
これらのビーチはどれも台北からのアクセスが良好で、日帰りでも十分に楽しむことができます。都市の喧騒を離れ、美しい海を満喫するにはぴったりのスポットといえるでしょう。
台北から遠いけど…台北以外のおすすめビーチ
台北から少し離れたエリアには、さらに美しいビーチや特別な体験ができるスポットが数多く存在します。時間に余裕があるなら、ぜひ足を延ばして訪れてみるとよいでしょう。
例えば、台湾最南端に位置する墾丁(ケンティン)は、台湾で最も有名なリゾート地の一つです。台北からは新幹線とバスを利用して5~6時間ほどかかりますが、その美しいビーチと南国の雰囲気は一見の価値があります。墾丁ではシュノーケリングやダイビングはもちろん、ジェットスキーやパラセーリングなどのアクティビティも充実しています。
また、台湾東部には手つかずの自然が残る東海岸のビーチが広がっています。特に、台東や花蓮周辺の海岸線は、白い砂浜というよりも壮大な岩場や透き通った海が特徴です。観光客の少ない穴場スポットも多く、静かなビーチを求める人には最適です。
さらに、離島に目を向けると、緑島(リューダオ)や蘭嶼(ランユー)といった場所もおすすめです。これらの島々は、台北から飛行機やフェリーを利用してアクセスする必要がありますが、その分、手つかずの自然と澄んだ海を存分に楽しむことができます。
台北から少し遠いビーチにも、より特別な魅力が詰まっています。時間をかけて訪れる価値がある場所ばかりなので、機会があればぜひ足を運んでみてください。
台湾で海水浴が楽しめる時期
台湾は温暖な気候に恵まれており、年間を通じて海に入ることができる日が多いですが、特に海水浴に適した時期は春から秋にかけてです。
一般的に、4月から10月頃が海水浴シーズンとされています。さすが日本より暖かい国ですね。特に6月から9月は気温も水温も高く、快適に海を楽しめます。ただし、7月から9月は台風シーズンにあたるため、天候には注意が必要です。
一方で、冬でも南部の墾丁では比較的暖かい気候が続き、海に入ることができる日も少なくありません。特に寒さを感じにくい人であれば、11月頃でも海水浴を楽しめるでしょう。
もちろん、台湾の海を楽しむ方法は、海水浴だけではありませんが、海に入れる時期が多い台湾だからこそ、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。