台湾についてよく聞く、「ゴキブリがでかい」「ゴキブリが多い」という噂……。
実際のところどうなのか。解説していきます。
台湾のゴキブリはでかいの?
台湾のゴキブリは、日本と比較すると確かに大きい種類が多いと言われています。一般的に、日本で見られるゴキブリの中でも大きいとされる「ワモンゴキブリ」や「クロゴキブリ」に似た種類が台湾では日常的に見られることがあります。そのサイズは成虫になると全長4〜5センチ程度にもなり、その姿は初めて目にすると驚いてしまう人も少なくありません。
台湾の気候がゴキブリの成長を助けている点も見逃せません。台湾は亜熱帯から熱帯にかけての気候に属し、年間を通じて温暖で湿度が高い環境です。このような条件はゴキブリが成長しやすく、繁殖しやすい環境と言えます。また、暖かい地域では昆虫がより大型化する傾向があるため、日本よりも大きなゴキブリが普通に見られるのです。
台湾では屋外や飲食店の近くで目撃することも珍しくありませんが、慣れている地元の人々にとっては、特に大きな問題とは捉えられていないことが多いようです。
台湾でゴキブリが日本より大きくて多い理由
台湾のゴキブリが日本より大きく、また多いように感じられる理由には、気候や環境条件、生活様式などが影響しています。台湾の亜熱帯から熱帯にかけての気候は、ゴキブリの生息と繁殖に非常に適しているとされています。高温多湿の環境はゴキブリにとって理想的で、特に暖かい季節にはその活動が活発化します。日本でも夏場にはゴキブリの活動が増えるように、気候が密接に関係しているのです。
また、台湾では都市部でも緑地や植栽が多く、ゴキブリが隠れたり生息したりする場所が日本の都市部よりも多い場合があります。これに加えて、台湾の排水溝やゴミ収集のシステムも、ゴキブリが餌を見つけやすい環境となっていることがあります。特に飲食店が密集しているエリアでは、その周辺でゴキブリを見かけることがあるかもしれません。
ただし、「とびぬけて多い」という印象が正しいかと言えば、それは必ずしもそうではありません。台湾を訪れる日本人観光客の中には、初めて見るサイズや頻度に驚く人が多いため、主観的に多いと感じるケースがあるのです。しかし実際には、衛生管理がしっかりしている場所では、日本と同様にゴキブリの出現頻度は抑えられています。
とはいえ、旅行中にゴキブリに遭遇することはそうそうありません。心配することなく、観光を楽しんでいただけたらと思います。