台湾旅行を計画中の皆さん、「現地でどのアプリを使えばいいの?」と悩んでいませんか。結論から言うと、グーグルマップさえあれば台湾旅行の9割は解決します。
今回は台湾留学経験者の視点から、グーグルマップを使いこなすための設定方法から上級テクニックまで、一挙にお伝えしていきます。これを読めば、台湾の街中で迷子になることはまずないでしょう!
台湾でグーグルマップが必須な3つの理由
現地の口コミ情報が最も充実している

台湾では、日本でいう「食べログ」や「ホットペッパー」のような専用サイトよりも、グーグルマップの口コミが圧倒的に信頼できる情報源になっています。
人気店になると投稿者が1,000人を超えることも珍しくありません。それだけの口コミ数がありながら高評価を維持している店は、まずハズレがないと考えて間違いないでしょう。
写真付きレビューも豊富なので、メニューや店内の雰囲気も事前に把握できます。台湾人の友人と食事の場所を決める際も「星いくつ?」と聞かれることが多いほど、現地でも信頼されているというわけです。
MRTとバスの乗り換え案内が正確

台湾の交通機関について、グーグルマップの経路検索は驚くほど正確です。MRTはもちろん、複雑なバス路線も含めて、最適なルートを教えてくれます。
徒歩・公共交通機関・タクシー・自転車の所要時間も比較表示されるため、その時の状況に応じて最適な移動手段を選択可能。経由地指定もできるので、観光ルートの計画にも重宝します。
とはいえバス移動に関しては、グーグルマップと現地のバス専用アプリを併用した方がより確実です。この点については後ほど詳しく解説しますが、基本的にはグーグルマップがあれば十分だと考えておいて大丈夫です。
日本語対応で初心者でも安心
何より、普段使い慣れたグーグルマップをそのまま台湾でも使えるのが最大のメリット。新しいアプリの操作方法を覚える必要がないので、旅行先でのストレスが大幅に軽減されますね。
日本語での検索も可能ですし、現地の地名表示も日本語と繁体字の両方で確認できることが多いです。英語が苦手な方でも、安心して使えるでしょう。
できればやっておきたい初期設定
台湾エリアのオフライン地図ダウンロード手順
旅行中にネット環境が不安定になることを考えて、事前にオフライン地図をダウンロードしておきましょう。
手順は以下の通りです:
- グーグルマップアプリを開く
- 検索バーに「台北市」「高雄市」など、訪問予定の都市名を入力
- 地図が表示されたら、下部に現れる「ダウンロード」をタップ
- ダウンロード範囲を調整して「ダウンロード」を再度タップ
注意点として、ダウンロードは必ずWi-Fi環境で行ってください。また、ダウンロードした地図には1ヶ月の有効期限があるため、長期滞在の場合は現地で更新が必要です。
一つの都市をまるまるダウンロードできるので、台北市内や高雄市内であれば、詳細な道路情報まで含めてオフラインで確認できます。
言語設定を繁体字中国語に変更する方法
台湾の地名や店名を正確に検索するには、言語設定を繁体字中国語(台湾)に変更しておくと便利です。
設定手順:
- グーグルマップの設定メニューを開く
- 「言語と地域」を選択
- 「中国語(繁体)- 台湾」を選択
この設定により、現地の地名が正しく表示されるようになり、台湾人とのコミュニケーションもスムーズになります。日本語での検索も引き続き可能なので、使い分けながら活用してください。
現地で役立つグーグルマップ活用テクニック
タクシー運転手に場所を正確に伝える方法

台湾のタクシーを利用する際、地名の横にある「メガホン🔊」アイコンを活用すると便利です。
このアイコンをタップすると、現地の発音で地名を音声再生してくれます。運転手さんに画面を見せながら音声を流せば、確実に目的地を伝えられるでしょう。
また、住所をコピーして翻訳アプリに貼り付け、繁体字で表示したものを見せるのも効果的。グーグルマップの住所表示機能と組み合わせれば、言葉の壁を感じることはほとんどありません。
夜市や屋台の最新営業情報をチェックする技
台湾の夜市や個人経営の店舗は、営業時間が不定期なことがあります。グーグルマップの店舗情報で「今すぐ営業中」の表示を確認してから向かうのが賢明です。
さらに、最新の口コミをチェックすれば、臨時休業や営業時間変更の情報も把握できます。写真付きレビューから、最近の料理の見た目や価格変更なども確認可能です。
台湾では多くの店舗がグーグルマップに最新情報を登録しているため、公式サイトよりも正確な情報が得られることも多いというわけです。
観光スポットの混雑状況を事前確認
人気観光地の混雑具合は、グーグルマップの「混雑する時間帯」機能で確認できます。特に九份や士林夜市などの定番スポットでは、この情報が非常に役立ちます。
混雑グラフを見れば、平日・休日別の時間帯ごとの混み具合が一目瞭然。早朝や平日の午前中など、比較的空いている時間を狙って訪問すれば、ゆっくりと観光を楽しめるでしょう。
台湾特有の交通機関での使い分け術
MRT利用時の最適ルート検索方法

台湾のMRT(地下鉄)は非常に発達しており、グーグルマップの案内精度も抜群です。出発駅と到着駅を入力すれば、乗り換え回数や所要時間を含めた最適ルートを提示してくれます。
台北MRTの場合、エレベーターの位置やコインロッカーの有無なども地図上で確認可能。大きな荷物がある際には、事前にチェックしておくと移動がスムーズです。
運賃や運行時間も正確に表示されるため、旅行予算や時間の計算も簡単にできます。
路線バスで注意すべきポイントと対策
台湾の路線バスは少し特殊で、途中のバス停には正確な時刻表がありません。最初の出発地の時刻のみ決まっており、その後は交通状況に応じて到着時間が大きく変わります。
グーグルマップで表示される到着予定時刻は推計値なので、実際には多少のズレが生じることも。それによって大きく困るということはないと思われますが、密なバス移動を予定している場合は、台湾の専用バスアプリとの併用をしてみるのも一つの手です(バスアプリは後述します)。
とはいえグーグルマップのルート案内自体は正確なので、基本的な経路確認には十分活用できます。
台湾高速鉄道(新幹線)との連携活用法
台北から台中、台南、高雄などへの移動には、台湾高速鉄道(高鐵/日本でいう新幹線)が便利です。グーグルマップでは高鐵の駅までのアクセスや乗り換え情報も確認できます。
在来線の台鉄やMRTとの連携ルートも表示されるため、目的地までの総合的な移動計画を立てられます。所要時間の比較機能を使えば、高鐵利用と在来線利用のメリット・デメリットも一目瞭然です。
困った時のトラブル解決法
地名が英語表示になってしまう場合の対処
現地で地名が英語表示になってしまった場合は、言語設定を再度確認してください。設定が「中国語(繁体)- 台湾」になっていても、一時的に英語表示になることがあります。
対処法:
- アプリを一度完全に終了
- 再起動後、設定を確認
- 必要に応じて言語設定を再選択
それでも解決しない場合は、検索時に繁体字で地名を入力すると、正しく表示されることが多いです。
オフライン環境で地図が表示されない時
ダウンロードした地図が表示されない場合の確認項目:
- ダウンロード範囲外にいないか
- ダウンロード期限(1ヶ月)が切れていないか
- アプリのバックグラウンド動作が許可されているか
範囲外の場合は、Wi-Fi環境で追加ダウンロードを行いましょう。期限切れの場合も同様に、再ダウンロードが必要です。
GPSの位置がずれる時の修正方法
台湾の都市部では高層ビルが多いため、GPS信号が不安定になることがあります。位置情報がずれた場合は、開けた場所に移動してからアプリを再起動してください。
それでも改善しない場合は、位置情報設定を「高精度モード」に変更し、Wi-Fiも併用すると精度が向上します。地下街や屋内では、Wi-Fiベースの位置特定が特に有効です。
より使いこなすための上級活用法
お気に入りスポットをリスト化して共有
グーグルマップでは、気になる場所を「保存済み」リストに追加できます。リストはグループ旅行のメンバーと共有可能なので、事前の計画調整が非常にスムーズです。
「絶対行きたい店」「時間があれば寄りたい場所」などカテゴリー別にリストを作成すれば、現地での判断も迅速にできるでしょう。メッセージでURLを何度も送る必要がないのも地味に便利です。
写真撮影場所の自動記録機能
グーグルマップと連携させれば、撮影した写真に位置情報が自動で記録されます。後から「この美味しそうな料理、どこの店だったっけ?」となることを防げます。
旅行後に写真を整理する際も、地図上で撮影場所を確認できるため、思い出話が盛り上がること間違いなし。SNS投稿時の位置タグ付けも簡単です。
レビュー投稿で次の旅行者をサポート
台湾で思い出深い体験をした際は、ぜひグーグルマップにレビューを投稿してください。写真付きで最新情報を共有すれば、次に訪れる日本人旅行者の参考になりますし、何よりその記録を後で見返すと、それ自体が良い思い出になるでしょう。
グーグルマップ以外の併用推奨アプリ
バス専用アプリとの使い分け方
台湾のバス移動をより確実にしたい場合は、「台北等公車」「高雄iBus」などの専用アプリとの併用がおすすめです。
これらのアプリでは、リアルタイムのバス位置情報や遅延状況を確認できます。グーグルマップで基本ルートを調べて、詳細なバス運行状況は専用アプリで確認するという使い分けが効果的です。
ただし、基本的にはグーグルマップだけでも十分というのが私の実感。バス移動が多い方のみ、補助的に使用すれば良いでしょう。
台湾版検索エンジンとの連携術
より詳細な現地情報が必要な場合は、台湾版のGoogle検索を活用しましょう。グーグルマップで基本情報を把握した後、店名を台湾版Googleで検索すると、より詳細なメニューや最新情報が入手できます。
設定方法は前述の言語設定と同様。検索結果が繁体字で表示されますが、Google翻訳と組み合わせれば問題ありません。
緊急時に備えた代替手段
万が一グーグルマップが使えなくなった場合に備えて、最低限の代替手段は準備しておきましょう。
- ホテルの住所を紙にメモ
- 主要な交通機関の路線図を保存
- 緊急連絡先の一覧を作成
とはいえ台湾でグーグルマップが使えなくなることは、まずありません。中国本土とは異なり、Googleサービスは問題なく利用できるのでご安心を。
ということで、台湾旅行における地図アプリの結論として、グーグルマップがあれば他のアプリは基本的に不要ということになります。現地の口コミ情報から交通案内、緊急時の対応まで、必要なだいたいのことが一つのアプリで完結します。
皆さんの台湾旅行が素晴らしいものになることを願っています!