ANAアメックス申込の前に競合カードと比較しておこう!~ワイドゴールド、ソラチカゴールドと比べて…

※一部プロモーションリンクも含む記事です。

日常生活でマイルを貯めて、お得に海外旅行に行きたい!

そんな方々にとって心強い味方となる、マイルが貯まりやすいクレジットカード。特に入会時に一気に数万マイルが手に入り、かつマイルが永久保存できる「ANAアメックス」は根強い人気を誇りますが、念のため競合する“ライバルカード”と最低限の比較はしておきましょう。

本稿では、ANAアメックスに加え、ANA VISAワイドゴールド、ANA JCB ワイドゴールド、ソラチカゴールドカード(ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD)の計4枚について、建前じゃない実態を踏まえて、比較検証していきます。

目次

4種のカードのライバルカードの比較

マイルを貯めるためのANAカードを選ぼうと考えたとき、候補に挙がりやすいのがこの4種類でしょう。ANAアメックス(一般)ANA VISAワイドゴールドANA JCB ワイドゴールド、そしてソラチカゴールドカード(ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD)

どれも魅力的に見えるものの、年会費や特典内容、マイルの貯まりやすさなど、それぞれに異なる特徴があるのが悩ましいところです。

4種の比較表

まずは基本的なスペックを一覧で確認してみましょう。

項目ANAアメックス(一般)ANA VISAワイドゴールドANA JCB ワイドゴールドソラチカゴールドカード
年会費7,700円(実質は14,300円 ※後述)15,400円15,400円15,400円
基本マイル還元率1.0%1.0%1.0%1.0%
入会ボーナスマイル35,000マイル(25年9月時点)最新キャンペーンの確認はこちらから2,000マイル2,000マイル2,000マイル
継続ボーナスマイル1,000マイル2,000マイル2,000マイル2,000マイル
マイル有効期限実質無期限3年3年3年
空港ラウンジ利用可能利用可能利用可能利用可能
海外旅行保険利用付帯自動付帯自動付帯自動付帯
SFC対応対応対応対応非対応

この表を見るだけでも、それぞれの違いが何となくつかめてくるでしょうか。以下、ANAアメックスの競合カードについて詳しくご説明していきます。

ANA VISAワイドゴールドの特徴

まずは基準として、こちらのカードから紹介しましょう。

ANA VISAワイドゴールドは、年会費15,400円のゴールドカードとして、ANAカードの中でも人気の高い1枚です。

他の3種と比べた特徴は、国際的にどこでも使えるVISAブランドであることでしょうか。

また、楽天Edyへのチャージでもマイルが貯まるため、普段のコンビニ決済などでも効率的にマイルを積み重ねることができます。海外旅行保険が自動付帯(手続きや条件なく自動で付いてくる保険)なのも安心できるポイント。

入会ボーナスマイルが2,000マイルと少ないですが、マイル還元率は1%とかなり高いです。100円の決済で1円分のポイントが得られるという意味での「還元率1%」はよくあるレベルですが、100円の決済で1マイルが貯まる計算になる「マイル還元率1%」はかなり強力です。今回比較するカードは4種とも同じ還元率なので、どれも人気なわけですね。

ANAの上級会員ステイタス保持者が取得できるANAカード、SFC(スーパーフライヤーズカード)への切り替えも可能なので、ANA上級会員を目指している方にとっては重要な選択肢となります。

ただし、以前は「マイペイすリボ」への登録などで還元率を上げたり、年会費を安く抑えることができたので「最強」といわれている時代もありましたが、現在はそのような特典はなくなってしまいました……。

ANA JCB ワイドゴールドの特徴

先に紹介した「ANA VISA ワイドゴールド」のJCB版ですね。

年会費もマイル還元率もVISA版と同じ、楽天Edyへのチャージでもマイルが貯まるのも同じなので、基本的にはJCBがいいか、VISAがいいか、という違いだと考えていただいて問題ありません。後述しますが、JCB版の方が海外旅行保険の補償額が最高1億円とやや手厚めな感はあります。

デメリットとしては、ANAアメックスと同様に入会ボーナスマイルが少ない点が挙げられます。また、JCBは一部の海外店舗で使えない場合があるのも注意が必要です。

ソラチカゴールドカードの特徴

マイル(空のポイント)と地下鉄のポイントも貯まることから、“ソラチカ”ゴールドと呼ばれます。基本のマイル還元率や年会費は、先のワイドゴールドと同じですね。

最大の特徴は、PASMOが一体化しており、東京メトロの利用でメトロポイントが貯まることです。平日は1乗車20ポイント、土日は40ポイントが付与され、これらを90%の交換率でANAマイルに移行できます。地下鉄利用が多い方は、こちらの方が効率良くマイルを貯められる可能性があります。

さらに、年間300万円以上の決済をしたり、スマリボ(リボ払い)への登録を組み合わせたりすることで、理論上最大で1.5625%までマイル還元率を上げることができるのは、条件付きとはいえ、大きな強みといえるでしょう。

デメリットとしては、SFCへの切り替えができないため、ANA上級会員を目指している方には向きません。また、楽天Edyには対応していないのも人によっては不便でしょうか。とはいえ大きなデメリットではありませんから、地下鉄ユーザーにとっては間違いない選択肢の一つだと思います。

ANAアメックス(一般)の特徴

では上記3種と比較して、ANAアメックス(一般)のメリット・デメリットとは一体何なのか。

入会時のボーナスマイルが大きい

まずは何といっても圧倒的な入会ボーナスマイルでしょう。

他の3種の入会ボーナスは2,000マイルなのに対し、ANAアメックスの場合、常に数万マイルが一気に手に入るキャンペーンを実施しています。

※現在は、入会後3ヶ月以内に合計70万円以上の利用で合計35,000マイル相当獲得可能というキャンペーンが
実施されています(2025年9月13日時点)。詳細はこちら(↓)の公式サイトでご確認いただけます。

ANAアメックス(一般)公式

たとえば海外への渡航に必要なマイル数は以下の通り。

  • 台湾往復:ローシーズン17,000マイル
  • 韓国往復:ローシーズン15,000マイル
  • ハワイ往復:ローシーズン35,000マイル
  • 国内線:東京-大阪往復12,000マイル

つまり、入会特典だけで海外旅行が十分実現してしまうわけです。

マイルを永久保存できる

マイルの有効期限を気にしなくて良いというのも、ANAアメックスならではの大きなメリットです。

通常、ANAマイルは3年で有効期限が切れてしまいます。せっかく貯めたマイルが無駄になってしまうのは、本当にもったいない話。「今年中に使わないと!」と焦って、本当は行きたくない時期に旅行を詰め込むなんてことになりがちです。

しかしANAアメックスなら、ポイントとして無期限で保有しておき、必要になったときにマイルに交換すればいいだけ。家族旅行のために10万マイル貯めたいとか、ビジネスクラスでヨーロッパに行くために15万マイル貯めたいといった長期的な目標も、余裕を持って達成できます。

この安心感は、実際にマイルを貯め始めてみるとよくわかるはず。「期限を気にせずマイルを貯められる」というのは、実はけっこう大事な要素なんですね。

実質的な年会費は14,300円になるが、それでも他の3種より安い

ANAアメックス(一般)の年会費は表面上7,700円ですが、マイルを移行するために「ポイント移行コース」への加入(年会費6,600円)が必要なため、実質的には14,300円となります。

「思ったより高くなるじゃないか」と感じるかもしれませんが、それでも他の3種(15,400円)より1,100円安いのは事実。その上で競合カードに比べ「入会ボーナス」「無期限保有」という独自のメリットがあるわけですから、コストパフォーマンスの面では2、3歩リードといえるのではないでしょうか。「7,700円」とうたわず、堂々と「14,300円」といえばいいのに……(笑)

その他のメリット

他の3種と比べて、空港ラウンジサービスも同等、SFC(スーパーフライヤーズカード)への切り替えも可能です。

ANAアメックスのデメリット

一方でデメリットについても検証しておきましょう。

まず、アメックスは利用できる店舗がVISAやJCBに比べてやや少ないのは事実です。とくに地方の小規模店舗や、アジア圏のローカルエリアでは使えない場合もあります。

楽天EdyやPASMOに対応していないのも、これらを頻繁に利用する方には不便でしょう。

海外旅行保険が「利用付帯」なのも、「自動付帯」に慣れている方には面倒に感じるかもしれません。「利用付帯」とは、当該カードでの「旅行代金の支払い」が発生してはじめて、保険が適用される形になります。ただし、航空券や現地の特急列車などはもちろん、アメックスの場合は「燃油サーチャージ代」を決裁するだけでも適用条件を満たすことになるので、マイルを使って得た航空券でも(燃油サーチャージ代だけは支払う必要があるので)保険が付帯されることになります。こうして適用のハードルが低く設定されているので、基本的に困ることはないでしょう。

※現在は、入会後3ヶ月以内に合計70万円以上の利用で合計35,000マイル相当獲得可能というキャンペーンが
実施されています(2025年9月13日時点)。詳細はこちら(↓)の公式サイトでご確認いただけます。

ANAアメックス(一般)公式

改めて、4種の比較表を掲載しておきますので、ここまでの復習にご活用ください。

項目ANAアメックス(一般)ANA VISAワイドゴールドANA JCB ワイドゴールドソラチカゴールドカード
年会費7,700円(実質は14,300円15,400円15,400円15,400円
基本マイル還元率1.0%1.0%1.0%1.0%
入会ボーナスマイル35,000マイル(25年9月時点)最新キャンペーンの確認はこちらから2,000マイル2,000マイル2,000マイル
継続ボーナスマイル1,000マイル2,000マイル2,000マイル2,000マイル
マイル有効期限実質無期限3年3年3年
空港ラウンジ利用可能利用可能利用可能利用可能
海外旅行保険利用付帯自動付帯自動付帯自動付帯
SFC対応対応対応対応非対応

海外保険の充実度で4種を比較すると…

海外旅行保険の充実度で比較すると、ANA JCB ワイドゴールドかソラチカゴールドが一歩リードです。

補償内容ANAアメックス(一般)ANA VISAワイドゴールドANA JCB ワイドゴールドソラチカゴールドカード
傷害死亡・後遺障害最大3,000万円最大5,000万円最大1億円最大1億円
傷害治療費用最大100万円最大150万円最大300万円最大300万円
疾病治療費用最大100万円最大150万円最大300万円最大300万円
携行品損害最大30万円最大50万円最大50万円最大50万円
付帯条件利用付帯自動付帯自動付帯自動付帯

JCBとソラチカゴールドは最高1億円の補償を提供しており、保険の充実度では頭一つ抜けています。家族特約も付帯するため、お子さんがいる家庭には心強いでしょう。

ANAアメックスは利用付帯なのが惜しいところ。ただし先述した通り、燃油サーチャージ代をカードで支払うだけで条件を満たすことができるため、実際の運用ではそれほど困ることはありません。

なお、これは海外旅行に複数回行っている私の経験ベースのお話ですが、確率の高くない事案に備えた保険内容としては、この4種はどれも十分すぎるほどの内容です。保険の内容によって申し込むカードを変えるほどではないような気はします。

結論

ということで、結論としては、やはりANAアメックスのコスパが頭一つ、二つ抜けている印象です。気になる方はこちらから最新情報を確認してみてください。

ANAアメックス(一般)公式

なお、「年間いくら使う見込みがあるならANAアメックスに申し込んでも損をしないか」「ANAアメックスの中でもゴールドやプレミアムと比較して一般カードはどうか」などの詳細はこちらの記事でご紹介しています。

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