台湾旅行を計画している方の中には、「10年前と比べて旅行費用はどのくらい変わったのか?」「なぜ台湾ドル高が続いているのか?」「お得に両替する方法は?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、過去10年間の台湾ドル対円の為替推移について、旅行者目線での実用的な情報をお伝えしていきます。
台湾ドル対円の10年間レート変化
2015年から2024年の年次推移データ
過去10年間で、台湾ドル(TWD)と日本円(JPY)の為替レートは大幅に変動しています。
以下の表で年次平均レートの推移を見てみましょう。
| 年度 | 年間平均レート | 特徴 |
|---|---|---|
| 2015年 | 1TWD = 3.80円 | 円安基調だが比較的安定 |
| 2016年 | 1TWD = 3.37円 | 一時的な円高進行 |
| 2017年 | 1TWD = 3.69円 | 回復基調 |
| 2018年 | 1TWD = 3.66円 | 横ばい推移 |
| 2019年 | 1TWD = 3.53円 | やや円高 |
| 2020年 | 1TWD = 3.62円 | コロナ影響で変動 |
| 2021年 | 1TWD = 3.94円 | 円安加速開始 |
| 2022年 | 1TWD = 4.41円 | 急激な円安進行 |
| 2023年 | 1TWD = 4.51円 | 円安継続 |
| 2024年 | 1TWD = 4.72円 | 過去最高水準 |
この推移を見ると、2021年から急激に円安が進行していることがわかります。
円安進行による台湾ドル高の実態

2015年と2024年を比較すると、台湾ドルは対円で約24%も上昇しています。これは日本人旅行者にとって、台湾での支出が同じ割合で増加していることを意味します。
具体的な例で説明すると、2015年に100台湾ドルの商品は約380円でしたが、2024年には約472円必要になります。これは90円以上の値上がりに相当するということです。
特に2022年には、世界的なインフレと金融政策の違いから、当時で史上最高水準となる1TWD = 4.68円を記録しました。
過去最高値と最安値の記録
過去10年間での最高値と最安値は以下の通りです。
- 最高値: 2024年7月1日の4.96円
- 最安値: 2016年7月10日の3.12円
この差は実に1.84円にも達しており、同じ台湾旅行でも時期によって費用が大きく変わることを示しています。
為替変動が起きた3つの要因
日本の金融緩和政策による円安加速

最も大きな要因は、日本銀行の金融緩和政策にあります。2013年から続く異次元緩和により、日本の金利は他国と比べて非常に低い水準に保たれました。
特に2022年以降、アメリカをはじめとする各国が利上げに転じる中、日本だけが低金利政策を維持したため、金利差拡大による円売りが加速しました。
結果として、台湾ドルだけでなく多くの通貨に対して円安が進行したというわけです。
台湾経済成長と半導体輸出の影響
台湾側の要因として、半導体産業を中心とした経済成長が挙げられます。
新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワーク需要の急増により、パソコンやスマートフォン関連の需要が爆発的に増加しました。これにより台湾の輸出が大幅に拡大し、台湾ドル買いの圧力が高まったのです。
また、台湾の製造業景況指数も高水準を維持しており、経済の好調さが通貨高を支えている状況といえるでしょう。
国際情勢とリスク回避の動き
一方で、国際的なリスクイベント時には円買いが進む場面もありました。
例えば2016年の“Brexit”(英国のEU離脱)や2020年初頭のコロナショック時には、安全資産として円が買われ、一時的に円高が進行しています。
ただし、こうした動きは短期的なもので、中長期的な円安トレンドを覆すほどではありませんでした。
旅行時に知っておきたい対策
10年前と現在の旅行費用比較
円安の進行により、台湾旅行の費用は確実に上昇しています。
2015年と2024年の為替レートを比較すると、台湾ドルが約24%上昇しているため、現地での支出も同じ割合で増加していることになります。
つまり、10年前と同じ内容の旅行をする場合でも、夜市での食事、レストランでの食事、ホテル宿泊費など、すべての費用において2~3割程度の費用増を覚悟しておく必要があるということです。
お得な両替方法と手数料節約術

為替レートは変えられませんが、両替方法を工夫することで手数料を節約できます。
最もお得とされる方法は以下の通り。
- 台湾現地での両替: 桃園空港や市内銀行のレートが有利
- 海外キャッシュカード: 国際ブランドの実勢レート適用
- クレジットカード決済: 現金両替より良いレートの場合が多い
逆に避けたいのは、日本国内の空港や銀行での事前両替です。手数料を含めたレートが不利になりがちです。
台湾は比較的物価が安い国とされていますが、円安の影響でそのメリットが薄れているのが現状です。とはいえそれ以上に、豊かな文化と美味しい料理、温かい人々との出会いは、為替レートに関係なく価値のあるものですよ!皆さまの参考になれば幸いです。
