台湾の物価が安いのはなぜ?日本と比べた実態をご紹介

一般的に「台湾の物価は安い」とよく言われますが、それはなぜなのか。日本の物価と比べた場合の「実態」とあわせて、解説していきます。

目次

台湾の物価は日本と比べて安いのか

台湾の物価は日本と比べて一般的に安いとされています。特に日用品や食費においては、その差が顕著に現れています。

例えば、台湾のスーパーマーケットや地元の夜市(ナイトマーケット)では、日常的に使う生活用品や食品が日本と比べて非常に手頃な価格で手に入ります。お米や野菜、果物などの基本的な食材は、台湾国内で生産されているため、輸送コストも少なく、結果として安価に提供されています。

例えば、台湾の屋台で販売される人気の屋台飯である「魯肉飯(ルーローハン)」は、日本円に換算してもわずか150円程度で提供されることが多く、手軽にお腹を満たすことができます。こうした外食費の安さも台湾の物価が安いと感じる一因です。

さらに、台湾には100円ショップに相当するお店が多く、これらの店舗では、洗剤や文房具などの生活必需品が日本の同様の商品と比べても安く購入できます。台湾の大都市、例えば台北や高雄といった都市部でも、日常的な外食は日本と比べて低価格です。ファーストフード店やローカルな飲食店でのランチは300円前後で済むことが多く、こうした価格設定が外食の文化を支えています。

このように、生活必需品や外食費が低価格で提供されていることから、一般的には台湾の物価は安いと認識されています。台湾に旅行に来る日本人観光客も、多くが「台湾は物価が安い」と感じることでしょう。

むしろ台湾の方が高いものも

一方で、日本の物価と比べても台湾の方が同等か、あるいは高いものも存在します。特に輸入品や高級ブランド品に関しては、台湾では日本よりも高くなることが多いです。

たとえば、世界的なラグジュアリーブランドのバッグやアクセサリーなどは、日本よりも台湾で購入する方が割高になるケースがあります。これには台湾国内の輸入関税や税制度が影響しており、ブランド品の輸入時にかかるコストがそのまま消費者価格に上乗せされるためです。

また、日本国内で販売されているファストファッションブランドの製品や、海外製のコスメブランドの商品も、台湾では日本と比べて高い傾向があります。これらの商品は台湾国内での販売価格が輸入コストや店舗運営費用などを反映しており、結果として価格が日本よりも高くなることがあります。

例えば、日本で人気のあるカフェチェーンのドリンクメニューも、台湾では日本よりも高めに設定されている場合があります。スターバックスのラテを例にとると、台湾では500円以上に達することがあり、日本の価格よりも高いこと多々あります。

さらに、家電製品や一部の日用雑貨に関しても、台湾での価格は日本と同等、あるいはそれ以上となることがあります。特に日本製品の家電や日本のブランド品に関しては、台湾の消費者にとって高級品として位置づけられており、その分高価格で販売されることが一般的です。

さらに昨今は円安傾向が加速していましたから、余計に台湾での買い物に「割高感」を感じるかもしれません。少なくとも、高級ブランドなど上記に挙げたものは、台湾での買い物が必ずしもお得であるとは限らないのが現状です。

台湾の物価が安いのはなぜか

とはいいつつも、上記のような“例外”を除けば、基本的には台湾の物価が安いと理解して間違いはありません。

その理由としては、まず台湾国内の人件費が日本に比べて安いことが挙げられます。台湾では平均的な労働者の賃金が日本の60%から70%程度とされており、この低い労働コストが商品やサービスの価格に反映されているのです。これにより、レストランでの食事や一般的なサービス業の料金が日本よりも抑えられています。

また、台湾には外食文化が根付いており、安価な食事を提供する小規模な飲食店が非常に多いです。地元で新鮮な食材を調達し、低コストで調理することで、外食費が日本よりも安価に抑えられています。さらに、台湾の住宅市場も日本に比べて家賃が低い傾向があります。特に、家具付きの賃貸物件が一般的で、引っ越しや生活開始のコストが抑えられる点も大きなメリットです。

交通費についても、日本と比べて台湾は非常に安いです。地下鉄やバスの料金は日本の半額以下で、短距離の移動であれば日本円に換算して100円以下で利用できる場合もあります。こうした公共交通機関の利用のしやすさと料金の低さが、台湾の生活コスト全体を引き下げる一因となっています。

こうした要素により、台湾の物価が全体的に安いとされるわけですね。ただし、前述の通り、輸入品や特定の商品については日本より高い場合もあるため、物価の差を理解した上で、上手に買い物や旅行の計画を立てることが重要でしょう。

皆様の参考になれば幸いです。

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