台湾旅行について、「臭いが気にった」という指摘がまれにあります。今回は、その原因の一つ、台湾のトイレ事情についてお伝えします。
台湾の臭いの一つの原因がトイレ(流せないため)
台湾旅行をした際に、多くの人が驚く一つとして、「トイレの臭い」があるかもしれません。台湾のトイレでは原則としてトイレットペーパーを流すことができず、これが臭いの原因の一つとされています。日本のトイレ事情とは大きく異なり、使い終わったトイレットペーパーを便器に流さず、ゴミ箱に捨てるという習慣があります。これが、特に古い建物や観光地のトイレでは強い臭いを引き起こす要因となっているのです。
台湾では、トイレの配管システムが日本のように強固ではなく、特に古い建物では下水管が細く設計されている事情があります。そのため、トイレットペーパーを流すと詰まりやすく、下水のトラブルが発生するリスクが高いのです。これを避けるために、トイレットペーパーを流さずゴミ箱に捨てるというルールが多くの場所で実施されています。しかし、この方法には衛生面でのデメリットがあり、使用済みの紙がゴミ箱にたまることで、悪臭が発生しやすくなるのです。
特に観光客が多く訪れるエリアや交通機関のトイレでは、頻繁に利用されるためゴミ箱の中のトイレットペーパーがすぐにいっぱいになり、適切に処理されなければ臭いがこもることになります。例えば、台北市内の古い公衆トイレや一部の飲食店のトイレでは、この現象が顕著かもしれません。
台湾政府は近年、トイレの衛生環境を改善するための取り組みを進めていますが、古い建物やトイレの設備更新が追いついていない地域では、依然としてこの問題が残っています。新しい施設やホテルでは、トイレットペーパーを流すことができるところも増えていますが、まだ全ての場所で改善が行き届いているわけではありません。
このように、トイレで紙を流さないという習慣は、台湾の臭いの一因となっており、旅行者にとってはやや慣れない部分ではありますが、その背景には長年のインフラの問題があるため、こちら側の理解が求められます。