台湾のホテルが高いのはなぜ?高騰具合と理由を説明します

最近よく「台湾のホテルが高くなっている」という話を聞くようになりました。「昔は3000円くらいで泊まれていたのに……」とお感じの方も少なくないかもしれません。

今回はそんな方へ、台湾のホテルが高くなっている理由と、現在のおよその相場、そして台湾のホテルに泊まる際の注意点などについて、詳しく解説していきます。

目次

台湾のホテルが高くなっている理由

早速、台湾のホテル価格が高騰している背景について、ご紹介していきましょう。

まず、コロナ後の観光需要の急増が挙げられます。新型コロナウイルスの影響が和らぎ、各国で規制が解除されると同時に台湾でも観光業が再開され、多くの旅行者が訪れるようになりました。これに伴い、ホテル業界も人件費や衛生管理費用の増加に見舞われ、運営コストが上昇したため、宿泊料金にも影響が出ているのです。そもそも、単純に需要が増加していることも、台湾国内でのホテル価格高騰を引き起こす一因となっています。

また、台湾のホテル代は、観光シーズンや休日の影響も大きく受けます。一般的に、台湾の観光ハイシーズンは春(3月から5月)と秋(9月から11月)で、気候が快適なこの時期には、ホテルが混み合う傾向にあります。特に日本や中国の祝日が重なると、国内外の観光客が台湾に訪れるため、ホテルの予約が取りづらくなるばかりか、宿泊料金も高騰することが一般的です。また、台湾独自の祝日である旧正月(春節)は、国内旅行者も多く、ホテル価格が跳ね上がる時期のひとつです。一方、夏季の一部や台風シーズン、冬の閑散期では価格が落ち着く傾向があるため、予定が合えばローシーズンを狙うと、比較的リーズナブルに宿泊できる可能性が高まります。

加えて、近年の円安も影響しており、日本人旅行者にとってはさらに割高に感じられる要因となっています。円安が続くと日本円の価値が低くなり、現地通貨での支払いが必要な場面では以前よりも出費が増えたと感じるでしょう。台湾では一般的な観光費用や飲食代なども増加しており、特に長期滞在を希望する場合、ホテル代や食費の高さが旅行予算に大きな影響を及ぼすことになります。

このように、台湾のホテル代が高くなっている理由は多方面から影響を受けており、現在の価格高騰は、観光需要の増加と経済的な要因が相まっている結果といえます。

台湾のホテル価格の相場

台湾のホテルの相場は、宿泊するエリアやホテルのランクによって大きく異なります。台北や台中といった都市部や観光地では、1泊あたりの宿泊費用が高くなる傾向がありますが、郊外や地方のエリアでは比較的リーズナブルな料金で宿泊することが可能です。また、台湾では宿泊日やシーズンによっても料金が変動し、週末や祝祭日には料金が高くなることが一般的です。

台北市内のホテル相場を見ると、リーズナブルなビジネスホテルやゲストハウスであれば、1泊5,000円〜8,000円程度から宿泊できます。ビジネスホテルや観光向けのスタンダードクラスのホテルでは、平均して1泊8,000円〜12,000円の価格帯が一般的でしょうか。設備が充実しているホテルや、日系ホテルチェーン、国際的なブランドホテルの場合は1泊あたり12,000円以上、場合によっては2万円を超えることもあります。特に、台北101や中山地区、信義エリアといった主要観光エリアやビジネス街に位置するホテルは、利便性が高い分、価格も上がる傾向にあります。

一方で、台南や高雄などの都市では、比較的リーズナブルな価格で宿泊できる施設が多く、同じグレードのホテルでも台北よりも安く泊まれることが一般的です。例えば、台南や高雄のスタンダードホテルでは、1泊5,000円〜7,000円程度のホテルが多く、高級ホテルでも1万円前後で宿泊できることがあります。地方の観光地でも、知名度やアクセス次第で、同様に宿泊費の相場は安くなりますが、週末やシーズン中は価格が上がることがあるため、事前にしっかりと調査しておくことが大切です。

台湾のホテルに泊まるときの注意点

台湾のホテルに宿泊する際には、日本のホテルとの違いに注意が必要です。特に気をつけたいのが、パジャマや室内着が備え付けられていないことが多い点です。日本のビジネスホテルや観光ホテルでは、パジャマや浴衣がほとんどの部屋に用意されていますが、台湾では、部屋着がないことが一般的です。これは、宿泊者が各自で持参するという文化があるためで、観光や出張で台湾を訪れる場合には、パジャマを持参するのが望ましいでしょう。また、ホテルによっては室内スリッパもない場合があるため、必要に応じて持参することをおすすめします。

さらに、宿泊するホテルのクラスや料金にもよりますが、タオルやバスアメニティの品質が日本のホテルと異なることも多く、肌が敏感な方は、いつも使い慣れているものを持参するほうが安心ではあります。

また、台湾の水道水は飲用には適していないため、ホテルの部屋に備え付けられている無料のミネラルウォーターを利用するか、コンビニなどで飲料水を購入しておくと便利です。

台湾では、ホテルの設備としては充実している施設も多いものの、セキュリティ面での差が日本と異なることもあります。例えば、ホテルのエレベーターが宿泊客専用のカードキー式でない場合もあるため、貴重品の管理には十分注意しましょう。大切なものは部屋のセーフティボックスに保管するか、持ち歩くようにすると安心です。

このように、台湾のホテルに泊まる際は、日本と同じ感覚で準備するだけでは快適な滞在が難しい場合があるため、事前に現地のホテル文化を理解しておくことが大切です。快適に滞在できるよう準備を整え、気持ちよく台湾旅行を楽しみましょう。

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