台湾旅行のお土産の定番であるパイナップルケーキですが、そもそもどうして台湾で生まれ、人気商品になったのでしょうか。そんなパイナップルケーキの歴史について、詳しくお伝えしていきます。
台湾のパイナップルケーキとは
台湾のパイナップルケーキは、甘くてしっとりしたパイナップルの餡を、サクサクとしたバター生地で包んだ小さなお菓子です。
台湾では「鳳梨酥（フォンリースー）」と呼ばれ、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。
サイズは手のひらに収まるほどの小ぶりなもので、一つ一つ個包装されていることが多く、土産物として持ち帰りやすいのも特徴です。
日本人にとって、台湾土産の定番として最も有名で最も人気なお菓子といえますね！
誕生したきっかけ、歴史
パイナップルケーキが誕生した背景には、台湾独特の農業と経済の発展があります。
20世紀初頭、台湾ではパイナップル栽培が盛んに行われ、加工食品として缶詰の輸出が一大産業となりました。しかし、時代が進むにつれて世界的な競争が激化し、輸出量が減少。農家は新たな活路を求める必要がありました。
そこで、豊富に収穫されるパイナップルを活用して何か新しい商品を作ろうと、地元の製菓業者が試行錯誤を重ねました。やがて、伝統的な中華菓子の技法を取り入れ、パイナップル餡を焼き菓子に応用した「鳳梨酥」が生まれたのです。
このとき、地元の食材を最大限に活かしつつ、保存性や持ち運びの利便性も考慮されていたため、観光土産としても注目されるようになったというわけです。
台湾でパイナップルケーキが人気になった理由
台湾ではパイナップルが「旺来（ワンライ）」と発音され、「繁栄を呼ぶ」という縁起の良い意味を持ちます。そのため、パイナップルを使った菓子は祝い事や贈答品として重宝されるようになりました。
また、1980年代以降、台湾を訪れる観光客の増加に伴い、パイナップルケーキは台湾らしさを象徴する土産物として脚光を浴びました。地元の老舗や有名ブランドは品質を高め、パッケージデザインにも力を入れることで、贈り物としての価値を高めています。特に観光名所近くの店舗や空港で販売されることが多く、帰国前に手軽に購入できる点も人気の一因です。
さらに、地元の製菓業者が多様なフレーバーや形状を開発することで、消費者の選択肢が広がった点も無視できません。現在ではパイナップルケーキの味や製法が高級化し、グルメとして楽しむ人々も増えています。
おいしいパイナップルケーキの選び方
おいしいパイナップルケーキを選ぶ際のポイントとして、まず、餡の風味が重要です。本物のパイナップルを使用した餡は、自然な甘さとほのかな酸味があり、食べたときにフルーツの香りが豊かに広がります。一方、比較的安価な商品に多い、人工的な香料を使っている場合は、風味が単調になることがあります。パイナップルケーキを選ぶときに一番最初に注意点としていわれるのが、このポイントですね！
生地の質感も確認したいポイントです。理想的なパイナップルケーキは、口に入れた瞬間にホロホロと崩れるような繊細な生地を持っています。これには、適切な量のバターと小麦粉を使った製法が欠かせません。生地が硬すぎたり油っぽすぎたりするものは、食感を損なうことがあるため避けた方が良いでしょう。
ブランドの信頼性も選ぶ基準の一つです。地元で長年愛されているブランドや、多くのレビューで評価されている商品は、一定の品質を保っていることが多いです。また、贈り物用として購入する場合は、パッケージデザインや日持ちするかどうかも考慮しましょう。
こうした点について注意しながら商品を調べてみると、きっとおいしいパイナップルケーキに出会えるはずです。皆様の参考になれば幸いです。
