日本と距離が近い台湾だからこそ、旅行の際は、台風や地震のリスクも確認しておきたいところですね。
どのくらいリスクがあるのか、またどんな備えをしておけばいいのか、以下に解説していきます。
台湾旅行の台風リスク
台湾旅行の台風リスク
台湾は太平洋台風の影響を受けやすい地域であり、特に毎年6月から10月にかけては台風シーズンとされています。この時期には、日本を含む周辺地域からも発生する台風が台湾に接近または上陸することが多く、旅行に影響を及ぼす可能性があります。
台風の規模は千差万別で、小型であれば短時間で通過しますが、大型のものでは広範囲にわたって強風や大雨をもたらします。特に、暴風域が直撃する場合は、交通機関の運行停止、観光地の閉鎖、さらには洪水や土砂崩れといった災害につながることもあります。
台湾の気象局(CWB)は、台風に関する情報を逐一更新しており、訪問者は現地のニュースや公式アプリを利用することで最新の状況を把握できます。また、旅行保険に加入しておくことも安心につながるでしょう。
とはいえ、そのリスクは、日本にいるときと大きく変わるものではありません。直前の天気予報でよほどのニュースが出ていなければ、過剰に恐れるようなものではないと考えてよいでしょう。
また、台風が直撃する可能性が低い11月から翌年5月は、比較的安心して旅行を楽しむことができるとされています。特にこの時期は乾季で天候も安定しているため、屋外観光に適したシーズンです。
もし台風に直撃したら
ホテルや宿泊施設に滞在している場合、スタッフに最新の情報を確認し、指示に従いましょう。ほとんどの宿泊施設では、台風時の備えが整っています。
外出は極力控え、窓の近くや飛来物が当たる恐れのある場所は避けることが推奨されます。特に大型台風では、看板や木の枝などが風で飛ばされる危険性が高いため、無理に観光地や外出先に向かうことは避けてください。また、停電が発生する場合もあるため、モバイルバッテリーや懐中電灯を用意しておくと安心です。
食料や飲み物の確保も重要です。台風前後には一部の店舗が営業を停止することがあるため、事前に必要なものを買い揃えておくと良いでしょう。また、移動手段についても事前に確認が必要です。台風の影響でフライトが遅延・欠航したり、鉄道やバスが運行を見合わせることもあります。その際は、航空会社や交通機関の公式サイトで情報をチェックし、柔軟に予定を調整してください。
さらに、緊急連絡先を事前にメモしておくことも役立ちます。日本の大使館や現地の観光案内所などに連絡できるよう、電話番号やメールアドレスを手元に用意しておきましょう。このような準備をしておけば、万が一の状況でも冷静に対応できるはずです。
台湾旅行の地震リスク
台湾は地震が発生する地域としても知られていますが、旅行者が特別に心配する必要はあまりありません。
確かに台湾は地震の多い国のひとつであり、特に東部地域では地震活動が活発です。しかし、日常生活に支障をきたすような大地震が頻繁に起こるわけではなく、ほとんどの地震は小規模で影響が軽微です。
日本と同様、台湾の建物やインフラは地震に対する耐性を考慮して設計されています。そのため、万が一地震が発生しても建物の倒壊などのリスクは低く、旅行者が滞在中に危険を感じることは少ないでしょう。また、現地のホテルや宿泊施設では地震時の対応が整備されており、スタッフも適切な指示を出してくれます。
とはいえ、いざというときに備えることは重要です。地震が発生した場合、窓際や棚の近くにいないよう注意し、揺れが収まるまで安全な場所で身を守るようにしましょう。また、避難経路を事前に確認しておくと、万が一の際にも冷静に行動できます。