台湾語で謝謝(ありがとう)の発音は「シェイシェイ」ではないんだよな

台湾語で「ありがとう」は何というのか。旅行中にも使う頻度の多そうな言葉ですから、ぜひ覚えておきたいところですね。多謝、謝謝など言い方は色々ありますが、現地で通用する言い方、発音の仕方について、簡潔にお伝えいたします。

目次

最も一般的な「ありがとう」は「多謝」

台湾で「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える際に最も一般的に使われる言葉は「多謝」です。中国語を話す地域全般で使われる「謝謝」と似ていますが、特に台湾では「多謝」が日常会話でもよく用いられています。「多謝」は文字通り「多くの感謝」という意味を持ち、丁寧かつ温かみのある表現とされています。

発音についてですが、「多謝」はローマ字表記では「duō xiè」となります。ピンイン(中国語の発音を表記するシステム)に基づいて説明すると、「duō(ドゥオー)」は1声で高く平坦に発音します。「xiè(シエ)」は4声にあたり、語尾を短く下げるような発音が特徴です。そのため、「ドゥオーシエ」というリズムで発音すると自然になります。

台湾では「多謝」は特に親しい人同士の間や、礼儀を重んじる場面で用いられることが多いです。例えば、レストランで店員さんに感謝を伝えたり、プレゼントをもらったときなど、幅広い場面で使用されます。さらに、「多謝」という表現には感謝の念が深く込められているため、特別な状況やフォーマルな場でも違和感なく使えるのが魅力です。

また、厳密に言うと台湾語(閩南語)では「多謝」を「tō siā(トーシア)」と発音します。この発音は中国語(標準語)とは異なるため少々難しいですが、慣れないうちは上記のような「ドゥオーシエ」発音でも十分伝わります。


謝謝でも全然OKだけど…

台湾で「ありがとう」を伝える際、「謝謝」という言葉も非常に広く使われています。多くの人にとって親しみやすいこの言葉は、フォーマルな場面からカジュアルな日常会話まで、さまざまな状況で使える便利な表現です。

ただし、注意すべき点はその発音です。一般的に日本では「シェイシェイ」と認識されていることが多いですが、実際の発音とは異なります。

「謝謝」はピンインでは「xièxiè」と書き、発音は「シエシエ」に近いです。「xiè」の部分は4声で、語尾を短く下げるように発音します。「シェイシェイ」という発音は母音が異なるため、聞き慣れた台湾人には少し不自然に感じられる場合があります。

「謝謝」は「多謝」と比べると、よりカジュアルで気軽な表現として使われる傾向にあります。例えば、友人同士や近しい間柄での感謝の言葉として最適です。また、旅行中に店員さんやタクシーの運転手さんに軽く感謝を伝えたい場合にも、シンプルで使いやすい言葉として活躍します。

さらに、台湾では「謝謝」を使うときにジェスチャーを添えることも一般的です。例えば、軽く頭を下げたり、笑顔で言葉を発したりすることで、感謝の気持ちをより一層伝えることができます。こうした細やかな配慮が、現地の人々とのコミュニケーションを円滑にし、心の距離を縮めるきっかけになるでしょう。

ということで、台湾で一般的な「ありがとう」は「多謝」ではありますが、なかなか日本では触れることのなかった言葉ですから、慣れないうちは「謝謝」を使えば全く問題ありません。皆様の参考になれば幸いです。

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