台湾の物価について「日本より安い」というイメージを持っている方は多いでしょう。しかし実際のところ、どのくらい安いのか、どの分野が安くてどの分野が高いのか、具体的な数字を知っている方は少ないはず。
今回は台湾と日本の物価の実態について、居住費、食費、交通費、娯楽費など各カテゴリ別にお伝えしていきます!
台湾の物価の実態
全体傾向は日本の7-8割

台湾の物価は全体的に日本の7-8割程度というのが実態といっていいでしょう。世界の都市の物価データを収集するNumbeoの調査によると、台湾の物価指数は日本を100とした場合、約70という数値が出ています。
つまり、日本で10万円の生活をしている人なら、台湾では約7万円で同程度の生活ができる計算。ただし、これはあくまで平均値であり、分野によって大きく異なります。
台湾の平均月収は約23万円(日本は約37万円)となっており、物価の安さを考慮すると現地の人々の生活水準は決して低くありません。
円安で縮小する価格差
近年の円安の影響で、台湾との物価差は以前より縮小しています。2016年頃は1台湾ドル=3.5円程度でしたが、2025年は約4.7円ほどまで円安が進行。
これにより、同じ商品でも日本円換算では以前より高く感じられるようになりました。「台湾が高くなった」のではなく、円の価値が下がったことが主な原因です。
台湾を訪れる日本人観光客からも「以前より物価が高く感じる」という声が増えているのは、まさにこの為替の影響といえるでしょう。
地域格差が大きい住居費

台湾の住居費は地域による差が非常に大きいのが特徴です。台北市内のワンルームは月5-10万円程度と、東京と大きくは変わらない水準。
一方、台中や高雄といった地方都市では同条件の物件が3万円前後で借りられることも。台南などのさらに地方では、2万円台の物件も珍しくありません。
| 都市 | ワンルーム家賃相場 | 東京との比較 |
|---|---|---|
| 台北 | 5-10万円 | ほぼ同等 |
| 台中 | 3-5万円 | 約半額 |
| 高雄 | 2.5-4万円 | 約半額 |
| 台南 | 2-3万円 | 3分の1 |
分野ごとに比較すると
食費:外食は半額、自炊は同程度

台湾で最も安さを実感できるのが外食費です。ローカルな食堂や夜市では、1食300-500円程度でお腹いっぱい食べられます。日本の外食が平均700-1000円なので、約半額といえるでしょうか。
魯肉飯(ルーローハン)は約150~200円程度、牛肉麺は約350~400円程度と、台湾グルメをリーズナブルに楽しめます。
ただし自炊となると話は別。スーパーの食材価格は日本とほぼ同等と言えるでしょうか。たとえば現地産の果物など日本より安いものもありますが、たとえば乳製品などは日本より高く、牛乳1リットルが約330円と日本の1.5倍程度の価格だったりします。
また外食も、きれいなレストランなどの場合はけっこうお高く、日本の良いお店と変わらないくらいのところもけっこうあります。
交通費:圧倒的に台湾が安い

交通費は台湾が圧倒的に安い分野です。台北のMRT(地下鉄)は1区間約95円から、市内バスは約72円から利用可能。
日本の地下鉄初乗りが180円程度なので、約半額の水準。タクシーも初乗り約450円と、東京の500円より安く設定されています。
月額定期券も魅力的で、台北・新北市内のバス・MRT乗り放題が約6,100円。東京の定期券が月2-3万円することを考えると、かなりの安さです。
日用品:ブランドで大きく変動
日用品の価格はブランドによって大きく変動します。台湾製品や現地ブランドなら日本より2-4割安く購入可能。
一方、日本製品や欧米ブランドは日本より高いことが多く、場合によっては2倍以上の価格になることも。例えば日本のお菓子や調味料は、輸入品として高額で販売されています。
シャンプーやボディソープなどの基本的な日用品は約600円から、洗剤や歯磨き粉は約320円からと、現地製品を選べば日本より安く済ませられます。
娯楽費:スタバは日本並み
意外に思われるかもしれませんが、スターバックスなどの国際ブランドは日本とほぼ同価格。スターバックスラテ(トール)は約620円と、日本の518円より高めです。
マクドナルドのビッグマックセットも約665円と、日本の690円とほとんど変わりません。映画館も1回約950円程度と、日本と大差ない水準。
ただし台湾独自のドリンクスタンドは格安で、タピオカミルクティーが約160-320円と非常にリーズナブル。現地の娯楽を選べば費用を抑えられます。
ブランド品:日本と同等かむしろ台湾の方が高いくらいか
ヴィトンやグッチなどのブランド品も、日本とそれほど変わらないか、この円安時代ですから、むしろ台湾の方が高いくらいだったりします。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
給与水準との関係
台湾人の購買力は高い
台湾の平均月収は約23万円と日本より低いものの、物価を考慮した購買力は意外に高いといえます。特に食費や交通費が安いため、基本的な生活コストを大幅に抑えられるわけです。
例えば外食中心の生活なら1日の食費1,200円程度で済み、交通費も月6,000円程度。日本で同様の生活をすると、食費だけで倍以上かかるでしょう。
台湾では外食文化が発達しているため、自炊よりも外食の方が安く済むことも珍しくありません。これは日本とは大きく異なる事情ですね。
旅行者と現地生活には差がある
台湾旅行では「安い」と感じることが多いが多いものの、実際に現地で生活するとなると話は別。旅行者は主に外食や交通機関を利用するため、台湾の安い部分を体験しやすいというわけです。
しかし現地生活では家賃や光熱費、日用品など様々な費用がかかります。特に台北で日本人が求める生活水準を維持しようとすると、月12-15万円程度は必要になるでしょう。
とはいえ地方都市を選んだり、現地の生活スタイルに合わせたりすれば、日本より大幅に生活費を抑えることは十分可能。台湾移住を検討する際は、こうした現実的な数字を把握しておくことがも大切ですね。
