台湾旅行に行く際に利用するであろう2つの空港が、松山空港と桃園空港ですね。
しかし予約してみたはいいものの、日本語でも中国語でも読み方がわからない!という方は多いのではないでしょうか。
今回は、両者の日本語および中国語の読み方と、旅行に行く際にどっちを選んだらいいかという考え方についてお伝えしていきます。
松山空港の読み方と概要
松山空港(まつやまくうこう)は、台湾台北市内に位置する便利な都市型空港です。日本語では「まつやま」と読みますが、中国語では「ソンシャン」と発音します。この「ソンシャン」は、日本の福岡にある「天神」と同じようなイントネーションで読むと自然です。空港名としては「台北松山空港」と呼ばれることもあり、台北の中心部に近い立地が特徴です。
松山空港は主に国内線と近距離の国際線を取り扱っています。日本の羽田空港や韓国の金浦空港との路線が特に人気で、ビジネスや観光で利用する人々に重宝されています。アクセス面では、空港から台北市内への移動が非常にスムーズで、台北MRT(地下鉄)の文湖線に乗れば、台北の中心部へ短時間で到達できます。このため、時間を節約したい旅行者や短期滞在の観光客にとって非常に便利な選択肢となっています。
一方、松山空港の規模は比較的小さく、施設やサービスがやや限られている点に注意が必要です。大型の国際線を多く運航する桃園空港と比べると、免税店や飲食店の数が少ないため、空港内で長時間過ごすにはあまり適していないかもしれません。それでも、空港の小ささゆえにチェックインや保安検査が比較的スムーズに行える利点があります。
このように、松山空港は「都市型空港」としてアクセスの良さと手軽さが際立つ施設です。利用する際には、その便利さと規模の違いを理解しておくと良いでしょう。
桃園空港の読み方と概要
桃園空港(とうえんくうこう)は、台湾を代表する国際空港で、台北市の近郊に位置しています。日本語では「とうえん」と読みますが、中国語では「タオユエン」と発音します。この「タオユエン」は、「キマグレン」と同じようなイントネーションで読むと違和感なく聞こえます。正式名称は「台湾桃園国際空港」で、広範な国際線を取り扱う台湾の空の玄関口です。
桃園空港は2つの主要ターミナルを持ち、多くの国際便が発着するため、施設やサービスが非常に充実しています。免税店や飲食店の種類が豊富で、出発前の買い物や食事も楽しむことができます。また、空港内には長時間の乗り継ぎを快適にするためのラウンジや休憩スペースが整備されています。この点では松山空港よりも高い利便性を提供しています。
一方で、桃園空港は台北市内からやや離れており、空港からの移動には時間がかかります。交通手段としては、高速鉄道の「桃園メトロ」が最も便利で、市内中心部まで約40〜50分でアクセスできます。高速バスやタクシーも利用可能ですが、移動時間や費用は松山空港に比べるとやや多めです。
規模が大きい分、チェックインや保安検査に時間がかかる場合もあり、出発前には余裕を持ったスケジュールを組むことが推奨されます。こうした点を考慮すれば、桃園空港は特に長距離の国際線を利用する旅行者や、ゆったりと空港内で時間を過ごしたい人に適していると言えます。
台湾旅行にはどっちの空港が便利?
台湾旅行で松山空港と桃園空港のどちらを選ぶべきかは、旅行の目的やスタイルによって異なります。両空港の特徴を比較しながら、自分に合った選択肢を見つけましょう。
松山空港は、何よりもその利便性が魅力です。台北市内からのアクセスが非常に良く、地下鉄を使えば空港から市内中心部までわずか15分程度で到着します。短期旅行やビジネス出張で移動時間を最小限に抑えたい場合に最適です。一方で、利用できる国際線が限られているため、希望する路線が運航されていない可能性があります。航空券の料金も比較的高めに設定されていることが多いため、費用重視の旅行者には不向きかもしれません。
一方、桃園空港は、台湾の主要国際空港として多彩な路線を提供しており、日本を含む世界各地からのアクセスが充実しています。また、競争が激しいため、航空券の料金が松山空港発着便よりも安くなることが一般的です。特に長距離便を利用する場合は、桃園空港のほうが選択肢が広がります。ただし、台北市内からの移動時間が40〜50分ほどかかり、到着後の移動時間を考慮する必要があります。
交通アクセスの面では、松山空港は市内観光や短期滞在に便利で、桃園空港は長距離旅行や費用を抑えたい旅行者に向いています。それぞれの空港の特性を踏まえ、旅の目的やプランに合った空港を選びましょう。