いくら台湾が海外旅行の行先として“定番”であるとはいえ、持ち物はどうかぬかりなく。ここでは、基本的な持ち物から、見落としがちで、“台湾旅行だからこそ”必要だと思われる持ち物について、ご紹介していきます。
海外旅行の基本的持ち物
まずは、どの海外旅行にも必須な持ち物について、念のため触れておきます。
パスポート
言うまでもありませんが、念のため。
台湾に入国する際には、パスポートの有効期限が「滞在日数を満たす残存期間」があれば問題ありません。以前は3ヶ月以上の有効期限が求められていましたが、現在では滞在期間をカバーできる期限があれば入国が可能です。必ず事前に有効期限を確認しておきましょう。
また、日本国籍を持つ旅行者は、90日以内の観光目的であればビザは不要です。しかし、ビジネスや留学、長期滞在を予定している場合は、事前にビザの申請が必要です。ビザが必要な場合は、台湾大使館や領事館を通じて申請手続きを行いましょう。特に長期滞在の予定がある方は、早めに申請を始めると安心です。
海外旅行保険
台湾旅行では、海外旅行保険への加入が推奨されます。旅行中に体調を崩したり、事故に遭遇したりした場合、現地での医療費は日本の健康保険が適用されないため、高額になることがあります。特に、台湾の交通事情はバイクが多く、思わぬ事故に巻き込まれる可能性もあるため、保険の重要性は高いです。
さらに、盗難やスリといったトラブルも保険でカバーできます。慣れない環境ではトラブルが発生しやすく、その際に保険に入っていれば迅速に対応が可能です。医療費のカバーだけでなく、トラブル時の対応もスムーズになるため、保有しているクレジットカードの付帯分でもいいので、短期間の旅行であっても何かしらの保険への加入は検討したいところです。
現金とクレジットカード
台湾旅行では、現金とクレジットカードの両方を用意しておくと便利です。台湾では、夜市やタクシーなど現金しか使えない場所も多くあります。そのため、少額の現金を持ち歩くことが必要です。現地のATMで台湾ドルを引き出すこともできますが、手数料がかかることがあるため、事前に日本で両替しておくと安心です。
一方、ホテルやレストラン、大型店舗ではクレジットカードが一般的に利用できます。クレジットカードは盗難リスクの軽減や、両替の手間を省けるメリットがあり、台湾旅行でも非常に便利です。VISAやMastercardなど、国際ブランドのカードを複数持っていれば、万が一の利用停止時にも対応できます。現金とクレジットカードをバランスよく持ち、快適な旅行を楽しみましょう。
台湾旅行には必須な持ち物
では肝心な、台湾旅行だからこその持ち物について挙げておきます。
スマートフォンとポケットWi-Fi
台湾旅行において、スマートフォンとポケットWi-Fiは欠かせないアイテムです。台湾では無料Wi-Fiが利用できる場所もありますが、まだまだ自身で通信網を確保することなしに旅行が成り立つような状況ではありません。
事前に予約した上で、現地の空港でポケットWi-Fiを調達するもの手ですが、たとえば、ポケットWi-Fiを日本からレンタルして持参すると安心です。また、複数人での旅行なら、一台を共有することで通信費を抑えることもできます。
あるいは旅行用にSIMカードをレンタルしておくのも手です。こちらの方がWi-Fiより多少は費用が抑えられることが多いです。
折りたたみ傘と日焼け対策グッズ
台湾の天気は、雨が降りやすく、日差しが強いことが特徴です。そのため、折りたたみ傘と日焼け対策グッズは必須の持ち物です。台湾では特に午後にスコールのような急な雨が降ることが多く、折りたたみ傘を持っていれば、雨に降られても安心です。コンパクトで軽量な晴雨兼用の傘を選べば、雨の日と晴れの日の両方で活躍します。
また、台湾の夏は非常に日差しが強く、日焼け対策は欠かせません。帽子やサングラス、日焼け止めを準備しておくことで、紫外線から肌を守ることができます。特に、スプレータイプの日焼け止めは外出中に手軽に塗り直しができるので便利です。旅行中の天候に柔軟に対応できるよう、これらのアイテムを忘れずに持参しましょう。
常備薬と応急セット
旅行中の体調不良やケガに備えて、常備薬と応急セットを持っていくことは非常に重要です。特に海外では、慣れない食べ物や気候の変化によって体調を崩す可能性はあります。普段使い慣れている胃腸薬や頭痛薬、下痢止めなどの常備薬を持参することで、現地での不安を軽減できます。台湾でも薬局はありますが、言葉の壁や薬の成分の違いから、自分に合う薬を見つけるのは難しいことがあります。
さらに、軽いケガに備えて応急セットも用意しておきましょう。絆創膏や消毒液などがあると、万が一の際にすぐ対応できて安心です。旅行中は体調や健康状態が予測できないため、しっかりと準備をしておくことで、万が一のトラブルにも落ち着いて対処できるでしょう。
モバイルバッテリー
台湾旅行において、変換プラグは基本的に不要で、日本の電子機器をそのまま使うことができます。ただし、スマートフォンやカメラを頻繁に使う旅行中、充電が不足することがよくありますし、街中でコードを差し込めることはなかなかなく、場所によってはモバイルバッテリーも簡単に手に入らない可能性があります。そのため、持ち運び可能なモバイルバッテリーはぜひ準備しておきたいところです。
特に観光中は地図アプリや写真撮影でスマートフォンのバッテリーを消耗しやすいので、大容量のものがあると心強いです。長時間の外出でも電源を気にせずに過ごせるため、快適な旅行を楽しむことができるでしょう。
ティッシュとウェットティッシュ
台湾旅行では、ティッシュとウェットティッシュを必ず持参しましょう。台湾の公衆トイレにはティッシュが置いていないことが多く、観光中に困る場面が出てくる可能性があります。ポケットティッシュを常に携帯しておくことで、急なトイレ利用にも対応できます。
また、食事の際や手を拭くときにもウェットティッシュは便利です。特に台湾の夜市での食べ歩きでは、おしぼりがないお店がほとんどです。ウェットティッシュがあれば、衛生的に食事を楽しむことができるため、衛生用品として欠かせません。
パジャマや部屋着
台湾のホテルでは、パジャマや部屋着が用意されていないことがよくあります。日本のホテルでは当たり前に備えられているパジャマですが、台湾では持参が必要な場合が多いため注意が必要です。リラックスして眠るためには、自分に合ったパジャマや部屋着を持参することをおすすめします。
まとめ
ということで、意外に見落とされがちなものも含めて、台湾旅行にこそ必要だと思われる持ち物を挙げておきました。ぬかりない準備で、安心・安全に台湾旅行をお楽しみください。