3泊4日の台湾旅行モデルコース 目的別に6通り考えてみたよ

※一部プロモーションリンクも含む記事です。

比較的距離が近く、また親日国として知られている台湾は、手軽な海外旅行先として大人気。はじめての海外旅行先としてお考えの方も多いのではないでしょうか。

そこで本稿では、台湾がはじめてだという方も、また何度か訪れた方にも参考にしていただけるよう、目的別にモデルコースを考えてみたので、ご紹介してきます!

目次

3泊ならできることはたくさん!

台湾は日本から比較的近く、飛行機で約4時間ほどで到着するため、3泊4日もあれば十分に観光やグルメを満喫できる国の一つです。特に、台北を中心に計画すれば、観光、グルメ、ショッピング、さらには日帰りで行ける郊外の観光スポットまで楽しむことができると思います。

台北市内には、教科書で見たあの「白菜」で有名な故宮博物院や、龍山寺中正紀念堂といった歴史的なスポットが多くあり、台湾の文化や歴史に触れることができます。また、台北101士林夜市といった現代的な観光地もありますし、都心を少し離れると九份十分などの風情ある観光地もあります。都心部に限れば1泊でも旅行として成立するくらいの国ですから、3泊4日もあれば、こうした主要観光地をじっくり巡ることができるでしょう。

故宮博物院の「白菜」

一方で、台湾はグルメの宝庫としても知られています。小籠包牛肉麺魯肉飯(ルーローハン)マンゴーかき氷など、挙げだしたらキリがありません。特に夜市に足を運べば、地元の屋台グルメを気軽に楽しめるため、食べ歩きが好きな人には特におすすめです。

また、3泊4日であれば、台北だけでなく、台南や高雄といった他の都市に足を延ばすことも可能です。台南は台湾の古都と呼ばれ、歴史的な寺院や名物グルメが豊富な街です。高雄は港町として栄え、美しい夜景や海鮮グルメが楽しめるスポットが多くあります。以下に詳述しますが、台湾高速鉄道(新幹線)を利用すれば、台北から台南までは約1時間半で移動できるため、3泊4日でも十分に台北と台南を組み合わせた旅行プランを立てることができます。

では実際に、3泊4日のモデルコースについて、目的別にご紹介していきましょう!

モデルコース① 台北市内を一通りおさえよう

まずは台湾の中心地・台北市内の主要観光地を一通りまわってしまおうというコースです。観光名所がコンパクトにまとまっているため、3泊4日あれば主要スポットを効率よく巡ることができます。主に「はじめて台湾を訪れる人」向けに、台北市内の観光名所をバランスよく楽しめるモデルコースを紹介します。

1日目:台北到着&市内観光スタート

台湾桃園国際空港に到着後、市内へ移動します。空港から台北駅まではMRT(桃園空港線)を利用すれば約35分(料金:160元)でアクセス可能です。タクシーの場合は約40〜50分、料金は1,000元前後となります。タクシー料金は日本より安いんですよね。

最初に向かうのは【中正紀念堂】です。広大な敷地に建つ荘厳な建物は圧巻で、毎正時に行われる衛兵交代式も見どころの一つです。ここで記念写真を撮った後は、MRTを利用して【龍山寺】へ移動します。台北最古の仏教寺院で、台湾の人々が日々祈りを捧げる姿を見ることができます。

中正紀念堂の衛兵交代式

昼食はMRT龍山寺駅近くの【周記肉粥店】で、豚の内臓が入った台湾式お粥を味わいましょう。その後、台北のランドマークである【台北101】へ向かい、展望台(入場料600元)から市内を一望します。夕方には【信義エリア】でショッピングを楽しみ、夜は【士林夜市】で屋台グルメを堪能しましょう。

台北101

2日目:故宮博物院と九份

午前中は【国立故宮博物院】へ向かいます。ここでは、翠玉白菜(教科書で見た“あれ”です)や肉形石など、貴重な文化財を鑑賞できます。ゆっくり観覧するには2時間くらいは確保したいところです。

昼食後、【九份】へ向かいます。台北駅から瑞芳駅までは台鉄で約40分(料金:50元)、瑞芳駅から九份まではバスまたはタクシー(約15分)で移動します。九份では、【阿妹茶楼】でお茶を楽しみながら絶景を眺めたり、【賴阿婆芋圓】で名物の芋圓を味わうのもおすすめです。夕方には幻想的な街並みが広がり、映画『千と千尋の神隠し』のような雰囲気を楽しめます。

夜は台北市内に戻り、【西門町】でショッピングや夜の街歩きを楽しみましょう。

3日目:北投温泉と台北の街歩き

そろそろ疲れも出てくるでしょうから、この日はリラックスできるスケジュールで。台北中心部から地下鉄で40分ほどかかりますが、午前中は【北投温泉】へ向かい、温泉で疲れを癒しましょう。MRT新北投駅近くの【北投図書館】や【地熱谷】も見どころです。温泉は【水美温泉会館】や【春天酒店】などの日帰り利用可能な施設で楽しめます。

北投温泉

午後は【迪化街】へ移動し、ドライフルーツや台湾茶を購入。その後、【松山文創園区】や【華山1914文化創意産業園区】でアートやカフェ巡りを楽しみます。夕食は【金峰魯肉飯】で本場の魯肉飯を堪能し、最後の夜を満喫しましょう。

4日目:お土産購入&帰国

最終日は【永康街】で朝食を楽しみながら最後のショッピング。定番のお土産であるパイナップルケーキは【微熱山丘】などの本格的なものがおすすめです。空港へはMRTやタクシーを利用し、余裕を持って向かいましょう。


モデルコース② 台北でとにかく食を楽しむ!

台湾旅行といえば、やはりグルメを外すことはできません。台北には数多くの食べ歩きスポットがあり、朝から晩まで美味しいものを楽しめる街です。ここでは、3泊4日で台北の食を存分に満喫できるモデルコースを紹介します。

1日目:夜市で台湾グルメを堪能

夕方に台湾に到着したら、MRT「雙連」駅から徒歩10分圏内にある【寧夏夜市】へ直行し、台湾ならではの屋台グルメを楽しみます。おすすめは【方家鶏肉飯】の魯肉飯、【劉芋仔】の芋餅、【林記焼麻糬】のもちスイーツなどです。これで屋台にハマったら、翌日以降の夜は、色々な夜市に足を運んでみるのも手ですよ!

寧夏夜市

2日目:朝食からデザートまでグルメ尽くし

台湾は朝食を外で食べるのが定番で、旅行者にとっても知る人ぞ知る名物なんです。たとえば台北駅から徒歩圏内にある【阜杭豆漿】などのお店で台湾式朝ごはん(鹹豆漿や蛋餅)を味わってみるのはいかがでしょうか。

そして昼は、MRT東門駅を降りてすぐにある【鼎泰豊】の本店で小籠包を堪能しましょう。

その後、MRT淡水線「雙連駅」近くの【冰讃】でマンゴーかき氷を楽しみ、夕食はこれまた有名店【永康牛肉麺】(MRT「東門駅」近く)の牛肉麺で締めくくります。もちろん、宿泊地近くの夜市に行ってみるのも良いですね。

3日目:カフェ巡り&ローカルグルメ

午前中は宿泊地近くの朝食の屋台を探してみるか、【東門市場】で軽食を楽しみながら、地元の雰囲気を味わいます。

昼は中山駅近くの有名店【馬辣頂級麻辣鴛鴦火鍋】で台湾式の火鍋を味わいましょう。

そして少し早めの時間から、台北最大の夜市、【士林夜市】に足を運びます。はじめて行く方なら、その広さに驚くこと間違いなし。できる限りお腹を空かしておくことをオススメします!

士林夜市

4日目:最後の食べ納め

帰国前には、台北101近くにある【好丘】でベーグルと台湾茶を味わってみるのはどうでしょうか。その後台北駅などでお土産にパイナップルケーキを購入して、空港へ向かいましょう。最終日なので、これまでに気に入った朝食屋台にいくのもアリです!


モデルコース③ 台北&台南を楽しもう!

3つ目は、台北だけでなく、また違った雰囲気のある台南まで足を運んでみるプランです!

1日目:台北観光

【中正紀念堂】や【龍山寺】を巡り、夜は【士林夜市】で台湾グルメを満喫します。詳細はモデルコース①をご参照ください!あるいは、次の章で紹介する【淡水】(台北中心地から地下鉄で40分ほど)に行ってみるのもアリです。

2日目:台南へ移動

台湾高速鉄道で台南へ移動(所要約1時間30分)。【赤崁楼】【安平樹屋】を観光したら、台南名物【度小月】で担仔麺を味わい、夜は台南名物の【文章牛肉湯】を楽しみます。人気店なのでちょっと並ぶかも……。この日はそのまま台南のホテルに泊まってしまいましょう。

自然の生命力を存分に感じられる「安平樹屋」

なお私がいつも使っているKKdayの新幹線チケットはこちら(↓)から予約が可能です。安いだけでなく、予約から発券までがわかりやすくて楽なので重宝しています。

3日目:台南のローカル巡り

朝は宿泊地近くの屋台をぶらりとめぐり、朝食を楽しみましょう。

お昼は、【再發號】のちまきや、【集品蝦仁飯】のえびめしがおすすめ。

「再發號」のちまき
台南名物「集品蝦仁飯」のエビ飯。日本人好みの味です。

日中の時間がある間は、【孔子廟】【藍晒圖文創園区】【安平古堡】などを散策。夕食は【阿霞飯店】で伝統的な台南料理を味わいましょう。

個人的には「安平古堡」が好き。ゼーランディア城として知られています。

4日目:台北へ戻り、帰国

午前中に台北へ戻り、最後のショッピングを楽しんだ後、帰国します。台北にもう少し時間を割きたい場合は、前日のうちに新幹線で台北に戻っておきましょう。

モデルコース④ 台北&台南&高雄

お次は、台南や高雄など、南の方まで足をのばすコース。そちらに興味を持たれる方なら、台北も定番観光地よりもマイナー寄りのところに行きたいかもしれませんね。台北では“ド定番以外”の観光地を、台南では歴史とグルメを、高雄では海辺の景色と夜市を楽しめるモデルコースをご紹介します。

1日目:台北観光と夜市グルメ

午前中に台湾桃園国際空港に到着後、MRTを利用して台北市内へ移動します。ホテルに荷物を預けたら、この日は中心地から地下鉄で40分程度の地にある、【淡水】に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

フェリーから見た淡水の街並み

淡水は、「台湾のベニス」とも呼ばれる美しい水辺の街並みが特徴で、歴史的にオランダの貿易会社などが置かれていたことなどから、どこか「欧」の雰囲気も漂いつつ、しっかり“台湾感”もある、独特な街となっています。

さらに屋台街もにぎわっていて、海鮮の唐揚げなど、日本人の口にも合う淡水グルメは台湾通にも人気です。

淡水で午後を過ごしたら、夜は台北中心地の夜市で楽しむのはいかがでしょう。

淡水については、こちらの記事も参考にしてみてください。

2日目:台北の文化と温泉を体験

午前中は【国立故宮博物院】で中国美術の名品を見学したり、台北101や国立中正紀念堂など定番スポットをまわるなど、観光らしい観光を。その後、MRTで北投温泉へ向かい、温泉施設でリラックス。昼食は温泉街のレストランで地元の味を楽んでみても良いかもしれません。

午後は【迪化街】へ移動し、レトロな街並みの中で台湾茶やドライフルーツのお土産を購入します。夜はお好きな夜市で、台北最後の夜を楽しみましょう。ちなみに個人的には、師範大学周辺に位置する【師大夜市】が好きです。生煎包(焼き小籠包のようなもの)が大好きで台湾に行くたびに食べています。

3日目:台南へ移動し、歴史とグルメを満喫

朝の台湾高速鉄道(新幹線)で台南へ移動(所要約1時間30分)。まずは【赤崁楼】【安平樹屋】を見学し、台湾の歴史を感じます。昼食はやはりおすすめ店【度小月】で台南名物の担仔麺を味わい、午後は【林百貨】でレトロなショッピングを楽しみます。夜は【花園夜市】へ行き、地元の屋台料理を満喫しましょう。

他の台南のスポットについては、モデルコース④もご参照ください!

レトロな雰囲気満載の林百貨
レトロな雰囲気満載の林百貨

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4日目:高雄観光&帰国

朝に高雄へ移動(台鉄で約40分)し、【蓮池潭】の龍虎塔を訪問。昼は【瑞豊夜市】近くのローカルグルメを楽しみます。午後は【美麗島駅】のステンドグラス天井を見学し、最後に【旗津】へ渡り、海辺の景色を楽しんだ後、高雄国際空港から帰国します。


モデルコース⑤ 台北&台中の「お手軽遠征」

台北の主要観光地を巡った後、台湾中部の台中へ移動し、自然や芸術を楽しむプランを紹介します。台中は、カラフルな「彩虹眷村」や、美しい湖「日月潭」など、見どころが多いエリアです。

1日目:台北の定番観光

台湾到着後、【龍山寺】を参拝し、その後は【中正紀念堂】で台湾の歴史に触れます。昼食は【鼎泰豊】で小籠包を味わい、午後は【台北101】の展望台で絶景を楽しみましょう。詳細はモデルコース①をご参照ください。またモデルコース④でご紹介した【淡水】もおすすめです。

夕方は【饒河街夜市】でグルメを堪能し、夜のライトアップを楽しみながらホテルへ戻ります。こちらもまた連日盛り上がっている夜市ですよ!

饒河街夜市

2日目:台中へ移動し、アート&グルメ巡り

朝に台湾高速鉄道で台中へ移動(所要約1時間)。到着後、まずは【宮原眼科】へ行き、おしゃれな建物の中でアイスクリームを楽しみます。眼科ではありませんからご心配なく(笑)

宮原眼科

午後は【彩虹眷村】を訪れ、カラフルな壁画が広がるアートな空間を散策。その後、【逢甲夜市】で台中ならではのグルメを堪能します。

3日目:日月潭観光

朝早くにバスで【日月潭】へ移動(所要約1.5時間)。湖畔でサイクリングを楽しみながら、美しい景色を満喫します。ランチは湖畔のレストランで新鮮な魚料理をいただきます。

夕方は新幹線で台北へ戻り、最後の夜を【寧夏夜市】で締めくくります。

4日目:お土産&帰国

朝は【永康街】ほか、お好きな屋台で朝食を取り、お土産を購入した後、空港へ向かい帰国します。


モデルコース⑥ 台北には行かない通なコース

最後に、台北には行かない、ちょっと通な楽しみ方をご紹介します!

1日目:台南で歴史とグルメを堪能

台湾桃園国際空港から直接台南へ移動してしまいましょう(台湾高速鉄道で約1時間30分)。到着後、上記でもご紹介した【赤崁楼】【安平古堡】を観光し、台南の歴史に触れます。

昼食は【度小月】で担仔麺を味わい、午後は【林百貨】でショッピング。夜は【花園夜市】で地元グルメを楽しみます。

台南のホットなスポットは、上記のモデルコースもご参照ください!

2日目:高雄観光&港町の魅力

朝に台南から高雄へ移動(台鉄で約40分)。まずは【蓮池潭】の龍虎塔を訪問し、湖の周りを散策。昼は【六合夜市】で小吃(台湾の軽食)を楽しみます。

午後は【美麗島駅】や【駁二芸術特区】を訪れ、夜は高雄名物の海鮮を味わいます。

3日目:東海岸・花蓮へ

高雄から花蓮へ移動(台鉄で約4時間)。花蓮といえば2024年に大きな地震が起きて話題になりましたが、今はそんな心配をすることなく、楽しい時間を過ごせる観光地です。

到着後、【太魯閣渓谷】で絶景の大自然を満喫し、台湾の東海岸の魅力を体感します。夕方は【東大門夜市】で花蓮ならではのローカルグルメを楽しみます。

太魯閣国家公園

4日目:花蓮の海岸線をドライブ&帰国

朝はレンタカーやタクシーで【清水断崖】を訪れ、壮大な太平洋の景色を眺めます。その後、花蓮空港または高雄国際空港から帰国します。

まとめ

ということで、目的別に台湾旅行のモデルコースを6つご紹介いたしました。当然ながら、まったく同じルートをまわる必要はありません。参考にしていただき、うまく組み合わせたり調整しながら、皆さまにとってベストな旅行プランを計画してください!

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