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欧米などに比べたら、比較的手軽に行ける海外旅行先として人気な台湾。
男性も女性も、一人旅を楽しまれる方も多いんですよね。
そこで本稿では、台湾に留学し、旅行にも何度も訪れている立場から、「目的別」にモデルコースを6つ考えてみたので、詳しくご紹介していきまう!
台湾一人旅の魅力
台湾が一人旅にオススメな理由

台湾は、日本から近く、気軽に訪れやすいことから一人旅に最適な旅行先の一つです。日本の主要空港から台北までは飛行機で約3〜4時間ほどで到着し、時差もわずか1時間しかありません。そのため、長期の休みを取らなくても週末や連休を利用して気軽に行ける点が魅力です。
物価が比較的安いことも一人旅をしやすい理由の一つです。円安の影響で以前ほどの割安感は薄れつつありますが、それでも日本と比べると屋台やローカルレストランでの食事、公共交通機関の利用などはリーズナブルな価格で楽しめます。特に夜市では、数百円程度で本格的な台湾料理を味わえるため、一人でも気軽に色々な料理を試すことができます。
さらに、台湾は治安が良いことで知られており、女性の一人旅でも安心して過ごせる環境が整っています。夜でも人通りの多いエリアが多く、現地の人々も親切なので、道に迷った際などは気軽に助けを求めることができます。もちろん、スリや置き引きには注意が必要ですが、日本と同じような感覚で比較的安全に観光を楽しめるのは大きなメリットです。
台湾だからこその一人旅のメリット

台湾には、一人旅ならではの楽しみ方がたくさんあります。
まず、台湾は一人でも食事を楽しみやすい環境が整っています。夜市では、一皿ごとに小分けされた料理が多く、一人でも気軽に色々な種類の台湾グルメを試せます。食堂やレストランでも、カウンター席や一人用のテーブルがあることが多く、大勢で食事をする必要がないため、一人旅でも食事に困ることはほとんどありません。実際、一人で食事をとられている方は周りにたくさんいますよ。
公共交通機関が発達しており、一人でもスムーズに移動できる点も台湾ならではのメリットです。台北や高雄のMRT(地下鉄)は路線がわかりやすく、案内表示には英語や日本語が併記されていることも多いため、初めて訪れる人でも迷うことなく利用できます。さらに、悠遊カード(ICカード)を使えばバスやMRTに簡単に乗ることができ、移動のストレスを減らせます。
また、台湾の人々はフレンドリーで親切なため、一人旅でも心細くなりにくい環境といえます。道に迷ったときやお店で困ったときには、現地の人が親身になって助けてくれることがよくあります。実際、日本語が通じる人はなかなかいないのですが、簡単な英語や身振り手振り、そしてスマホ翻訳などを使えば、必要なコミュニケーションはとれるはずです。
モデルコース ~台北市内編~
モデルコース① 観光地を効率よく回ろう(2泊3日)
まずは、台北の主要観光スポットを短期間で効率よく巡りたい方へのプランからいきましょう。
1日目
まず、桃園国際空港に到着後、MRT空港線を利用して台北駅に向かいます。台北市内のホテルにチェックインした後、初日は台北のランドマーク「台北101」を訪れるプランです。MRT淡水信義線の「台北101/世貿駅」で下車すれば、徒歩圏内に台北101があり、展望台からは市内の広がるパノラマビューを楽しむことができます。台北101の周辺にはショッピングモールやカフェが充実しており、ゆったりとした時間を過ごすことが可能です。
展望台まで行くのは有料ですが、東京スカイツリーに比べたら安価に上がることができます(笑)。とはいえ有料であることに変わりはないので、事前予約がオススメです。台湾旅行の定番、KKdayあたりだと、日本語でネット予約をし、入場時に画面を提示するだけなのでコスパがいいです。

その後、MRTまたはタクシーを利用して「中正紀念堂」へ向かい、荘厳な建築と衛兵交代式を見学します。中正紀念堂は台湾の歴史を象徴する施設で、広々とした公園内を散策しながら、台湾の文化に触れることができます。夜は、台北の有名な夜市「士林夜市」または「饒河街観光夜市」に足を運び、屋台で提供される台湾グルメを楽しみながら、地元の賑わいを感じるのがおすすめです。
2日目
2日目は、台北市内で文化と歴史、そして現代アートを存分に楽しむ日となります。
朝は、MRT「雙連駅」からすぐにある雙連朝市で、台湾独自の朝食(豆漿や台湾風卵餅など)を楽しみましょう。台湾は外で朝食を食べる文化があり、これがまたおいしいんですよね…。
続いてMRTで「士林駅」まで移動し、国立故宮博物院を訪れて中国美術の傑作を間近で鑑賞します。故宮博物院では、翡翠白菜や肉形石など台湾を代表する文化財をゆっくりと見学できます。昼食後は、タクシーまたはMRTを利用して「台北当代芸術館」または「華山1914文化創意産業園区」へ向かい、現代アートやクリエイティブな展示を楽しみます。これらのスポットは、伝統と現代が融合した台北の新たな魅力を感じさせる場所です。夕刻には、再び迪化街に移動し、歴史的な街並みの中で台湾ならではのお土産や雑貨を購入し、夜は再度夜市で台湾グルメを楽しむことで、台北市内全体を堪能できる1日となります。

3日目
最終日は、台北市内で最後の観光を楽しむプランです。朝は「龍山寺」でお参りし、台湾の伝統的な宗教文化を体感します。その後、“台湾の渋谷”と呼ばれる西門町(地下鉄で移動できます)を散策し、古き良き台湾の風情を感じながらショッピングやカフェ巡りを楽しむのがおすすめです。
最終日に限らず、もし2、3時間余裕が出ることがあれば北投温泉(西門から地下鉄で3、40分程度)へ向かい、温泉でリラックスしたひとときを過ごすのもありかもしれません。
最終的に、MRT空港線を利用して桃園国際空港へ向かい、帰路につくスケジュールとなります。
モデルコース② とにかく「食」重視!(2泊3日)
台湾は食文化が非常に豊かで、台北市内でも本格的な屋台グルメから高級レストランまで幅広い味覚体験が可能です。そこで「食」を主軸に台北を堪能したい一人旅のプランをご紹介します。
1日目

午後に桃園国際空港に到着後、MRT空港線を利用して台北駅に向かい、ホテルにチェックインします。初日は、夕方から台北の有名な夜市である士林夜市または饒河街観光夜市(どこでもお好きな夜市でOKです)を訪れ、屋台料理を中心に台湾の多彩なグルメを味わいます。例えば、タピオカミルクティーや胡椒餅、そしてB級グルメの一つである大きな唐揚げなど、手軽に楽しめる料理が充実しています。
2日目
2日目は、朝食から食文化を堪能するプランです。朝は、台北市内にある老舗の朝食店で、台湾式卵餅や豆漿を楽しむことから始めます。上記でも述べた通り、外で食べる朝食は台湾で絶必です!
その後、MRTやタクシーを利用して「永康街」へ向かいます。永康街は台湾グルメの宝庫であり、小籠包の名店「鼎泰豊」や、その他地元で人気の台湾料理店が軒を連ねています。昼食や午後の軽食に、こうしたお店でさまざまな料理を楽しみましょう。
午後は、カフェ文化も楽しむために、台北市内の個性的なカフェで一息つき、デザートや台湾風スイーツを楽しむと良いでしょう。何といっても、永康街でマンゴーかき氷は欠かせません!

夜には、1日目とは違う夜市を訪れるのがおすすめです。

3日目
最終日は、台北市内で最後にもう一度食の巡りを楽しむプランです。朝は、地元の朝市「雙連朝市」で、新鮮なフルーツや台湾風のおにぎり、軽食などを味わいながら散策します。午前中に台北のシンボル「台北101」も訪れ、展望台で景色を楽しむとともに、館内のフードコートで軽食を補給します。展望台まで行くなら、日本語に対応していて、スマホ画面を提示するだけで入場ができるKKdayでの事前予約がお得でオススメです。
帰路につく前には、迪化街でお土産の台湾菓子やお茶を購入することで、台湾ならではの食体験を持ち帰ることができます。時間がなければお土産は台北駅でもOKです。
モデルコース③ 1泊2日の手軽旅
台北市内を短期間で手軽に楽しみたいという一人旅向けのプランもご紹介しておきます。1泊2日でも十分楽しめますよ。松山か桃園の空港に到着後、MRT空港線を利用して台北市内のホテルに荷物を預けたら、早速旅に出かけましょう!
1日目
初日は、午前中に「中正紀念堂」を訪れて、台湾の歴史と文化に触れ、その後、MRTで「台北101/世貿駅」に向かい、台北101の展望台から市内の眺望を楽しみます。昼食は、台北ならではのB級グルメを楽しむために、永康街や西門町にある小規模な食堂や屋台で台湾料理を堪能します。
午後は、迪化街でレトロな街並みを散策しながら、台湾土産や伝統的な漢方薬、ドライフルーツなどを購入するのもおすすめです。夕方には、台北市内の夜市やカフェで食事を済ませ、夜はホテル周辺でリラックスすることで、短い滞在でも効率よく台北の魅力を味わうことができます。
2日目
翌朝は、早起きして「龍山寺」でお参りを行い、台湾の伝統的な仏教文化を体感します。その後、台北市内の人気朝食店で台湾式朝食を楽しみながら、ゆっくりと散策します。台北市内はMRTやタクシー、レンタサイクルが利用できるため、初めての一人旅でも移動が簡単で、必要な時間を最小限に抑えて観光スポットを巡ることができます。最後は、MRT空港線を使って桃園国際空港へ向かい、帰路につくスケジュールとなっています。

モデルコース ~台北以外にも行ってみよう~
モデルコース④ 台北&台南を2泊3日で
台北の近代的な魅力と台南の歴史的な風情を両方体験したい方におすすめのプランをご紹介しましょう。

1日目
まず桃園国際空港に到着したら、MRT空港線やタクシーを利用して台北駅に向かい、台北市内のホテルにチェックインします。台北市内で過ごす1日目は、上記でも述べたところと重複しますが、定番どころに行きましょう。
台北のシンボルである台北101へ向かい、展望台から360度の絶景を楽しみつつ、台北101の周辺ではショッピングモールやカフェも充実しており、ゆったりと過ごすことができます。
その後、MRTで中正紀念堂へ向かい、荘厳な衛兵交代式や歴史的建造物を見学。夜は、士林夜市または饒河街観光夜市に足を運び、台湾ならではのグルメを味わいながら散策するのがおすすめです。
2日目
2日目は、台北から高速鉄道(THSR、日本でいう新幹線です)を利用して台南へ日帰りで出発します。台南駅までは約1時間半で到着するため、朝早く出発すれば十分な観光時間を確保できますよ。台南では、まず赤崁楼や台南孔子廟などの歴史的建造物を訪れ、台湾の伝統文化に触れます。
なお台湾高速鉄道(新幹線)を利用する際、私はいつもKKdayを利用しています。安い上に日本語で簡単に予約できるので、かなり重宝しています。予約後には↓こんな感じのバウチャーが発行されるので、あとは駅の窓口でこれを見せるだけ。いつもありがとうございます……。

KKdayの新幹線チケットはこちら(↓)で予約が可能です。
昼食は、地元の有名な担仔麺や台南発祥の小籠包を提供する店舗で、台湾独特の味を楽しむことができます。あるいは台南の伝統食、ちまきもオススメです。


午後には安平古堡の散策を行い、夕暮れ時に古都の情緒あふれる景色を楽しんだ後、再び新幹線や在来線で台北に戻ります。夜は台北で、別の夜市を訪れるなどして、台南での体験を振り返りながら一日の締めくくりとすることができます。
3日目
最終日は、これまでとは違った視点で台北を体験する一日としてみます。
まずは、MRT「象山駅」から出発して象山へのハイキングを楽しみます。象山は台北101を背景に台北市内が一望できるスポットで、比較的短時間で登れるため、初心者の方でも気軽に楽しむことができます。山頂に到着すると、息をのむようなパノラマビューを堪能でき、自然と都会が融合した台北の景色が広がります。ハイキング後は、象山の麓にあるカフェでコーヒーを飲みながら、体力を回復させるのがおすすめです。
その後、MRTを利用して「大安森林公園」へ向かいます。大安森林公園は台北市内中心部に位置する広大な緑地で、都会の喧騒を忘れてゆったりと散策できるオアシスです。公園内を歩きながら季節の花々や地元民のリラックスした様子を観察し、心身ともにリフレッシュすることができます。公園周辺には多くの飲食店が点在しているため、ランチや軽食も手軽に楽しめます。
午後は、MRT松山駅に乗り、「松山文創園区」へ向かいます。この施設は、かつての工場跡地をアートとデザインの複合施設に改装した場所で、ギャラリーや個性的なショップ、カフェが集まっています。園内では台湾の現代アートに触れたり、ユニークな雑貨やお土産を探したりすることができ、クリエイティブな空間で過ごす時間は旅の楽しみを一層引き立てます。ゆったりと展示品を見学しながら、台湾の最新のトレンドや文化にも触れることができます。
夕方には、MRTを利用して「饒河街観光夜市」へ向かいます。夜市は、台湾ならではの屋台グルメや活気あふれる雰囲気を楽しむ絶好のスポットです。ここでは、胡椒餅や臭豆腐、タピオカミルクティーなど、手軽に味わえる台湾の人気料理を堪能することができます。夜市散策を満喫した後は、MRT空港線を利用して桃園国際空港へ移動し、帰路につきます。
前日に遠出していたにしてはちょっとタイト目なスケジュールになるので、状況に応じて行くところ、行かないところを調整してみてください!
モデルコース⑤ 花蓮も良いところですよ(1泊2日)
台北から離れた東部エリア、特に花蓮を中心に台湾の自然と文化をじっくり体験したい方におすすめです。花蓮といえば2024年に大きな地震が起きて話題になりましたが、今はそんな心配をすることなく、楽しい時間を過ごせる観光地です。ちょっと“通向け”なプランになるかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。
1日目
桃園国際空港に到着後、MRT空港線またはタクシーを利用して台北駅に向かい、そこで在来線の快速列車(普悠瑪号など)に乗り換えます。約3時間の乗車で花蓮駅に到着します。車窓からは、台湾の田園風景や海岸線が広がり、移動中から台湾の魅力を感じることができます。
花蓮に到着したら、まずは太魯閣国家公園に行きましょう。バスまたはタクシーを利用して公園内の主要なトレイル(燕子口、砂卡礑歩道など)に向かい、雄大な峡谷美や急流の渓谷を間近に体感します。

昼食は、花蓮市内の地元レストランで、新鮮なシーフードや台湾ならではの郷土料理を楽しむのがおすすめです。
午後は、レンタサイクルやタクシーを使って花蓮の海岸沿いを散策し、絶景ポイントで写真撮影をするなど、自然の中でリラックスできる時間を過ごします。
夜は、花蓮の夜市で地元グルメに挑戦するか、ゆったりとカフェで台湾東部の静かな夜を楽しむことができます。
2日目
翌朝、ゆっくりと花蓮の街並みを散策した後、在来線を利用して台北へ戻り、台北市内で最後の観光やショッピングを楽しんでから帰路につきます。
2泊できる方はもちろん、このあと台北市内をゆっくり観光してもいいでしょう。
モデルコース⑥ 高尾をはじめとした台湾南部の旅(2泊3日)
台北を拠点としながらも、台湾中部や南部の都市、特に台中や高雄を訪れて、台湾の多様な文化や都市の魅力を感じたい方に向けたプランです。
1日目

桃園国際空港に到着したら、まずMRT空港線またはタクシーを利用して台北駅に向かい、そこから高速鉄道(THSR、台湾の新幹線)に乗り換えて台中へ向かいます。台中駅には約1時間で到着し、到着後は台中市内中心部にある国立台湾美術館を訪れて、台湾の現代アートシーンに触れるのがおすすめです。
上記でも述べた通り、高速鉄道(新幹線)の予約には、安い上に日本語で簡単に予約できるので、私はいつもKKdayを利用しています。

プランが決まった方はこちら(↓)から予約が可能です。
美術館周辺のカフェで軽食をとりながら、台湾ならではのクリエイティブな空気を感じることができます。
昼食は、台中のローカルグルメである魯肉飯や大麺羹を提供する店舗で済ませ、午後は彩虹眷村を散策して、カラフルなストリートアートやユニークな住宅の風景を背景に写真撮影を楽しみます。
夕方には、台中の有名な夜市(例:逢甲夜市)へ向かい、地元の屋台グルメやスイーツを味わいながら、台湾中部の活気ある夜の雰囲気を堪能します。
夜は台中のホテルにチェックインし、ゆっくりと休息します。
2日目
朝食後、タクシーまたは公共バスを利用して、また台中市内をゆっくりまわっていきましょう。
例えば、カレッジエリアに位置する「カリグラフィーグリーンウェイ」では、おしゃれなカフェやブティックが並び、散策しながら台湾の現代的なライフスタイルを感じることができます。
昼食は地元で評判のレストランで台湾料理を味わい、午後は台中駅へ戻ります。そこから高速度鉄道で南下し、次の目的地である高雄へ移動します。高雄駅へは約1.5〜2時間で到着します。高雄に到着したら、まずは愛河沿いを散策し、穏やかな川の風景や市内のモダンな街並みを楽しみます。
さらに、近隣の「Pier-2 Art Center」では、創造性溢れるアート作品や個性的なショップ、カフェを訪れ、高雄ならではの文化に触れることができます。夜は、高雄の夜市や港湾エリアで新鮮なシーフード料理を堪能し、地元グルメを楽しんだ後、高雄のホテルにチェックインします。
3日目
最終日は高雄での朝をゆったり過ごした後、観光とショッピングを楽しむプランです。朝は、高雄市内の「蓮池潭」や「佛陀記念館」など、文化や宗教的なスポットを訪れて台湾南部の歴史と精神文化に触れます。
その後、地元の市場やショッピングエリアで、お土産や台湾特有の工芸品を探します。
昼食は、地元で愛されるレストランで、台湾ならではの海鮮料理や麺類を楽しむのがおすすめです。
午後は、高雄から再び高速度鉄道を利用して台北へ戻ります。台北駅に到着したら、時間が許せば市内のショッピングモールやカフェで最後のひとときを楽しみ、MRT空港線を利用して桃園国際空港へ向かい帰路につきます。
というわけで、台北市内を中心とした旅、また台北以外のちょっと通な楽しみ方など、6つのモデルコースをご紹介しました。参考にしていただき、皆さまの旅にお役立ていただけると幸いです。