旅行でぜひ!「台湾でしかできないこと」を留学経験者が考えてみた 

せっかく台湾旅行に行くなら、「台湾でしかできないこと」をしたいものですよね。とはいえ旅行情報を発信するサイトやガイドブックには定番の観光地が並ぶばかり……。ということで今回は、台湾に留学をした経験を持つ私が、「台湾でしかできないこと」をいくつか挙げてみました。ぜひ旅行に行く際の参考にしてみてください。

目次

ちょっと通な「台湾でしかできないこと」

朝食を屋台で食べる文化

台湾で私が大好きなのが、屋台での朝食です。台湾では、外で朝食をとることが日常的で、多くの人が通勤や通学の前に屋台に立ち寄ります。朝から賑わう屋台街は、日本とは違った台湾の朝の雰囲気を感じることができる絶好のスポットです。

屋台の朝食は手軽で美味しいのが特徴です。例えば、「鹹豆漿(シェントウジャン)」という豆乳をベースにしたおぼろ豆腐風のスープや、外はカリッと中はモチモチの「蛋餅(ダンピン)」という台湾風クレープなどが人気です。これらは短時間で調理され、さっと食べることができるため、忙しい現地の人たちにとって欠かせない存在となっています。

豆乳がまたほんのりとした甘さでおいしい…
お店によってけっこう味が違う

一方で、台湾の屋台朝食は安価でボリュームがあるのも魅力です。一般的に50~100台湾元(約200~400円)ほどで、満足のいく朝食を味わえます。さらに、屋台によって味や調理法が異なるため、どこを訪れても新しい発見があります。このように多様な料理が手軽に楽しめるのも、台湾の朝食文化ならではの醍醐味です。

“昭和感”を感じる

台湾には、日本の昭和時代を彷彿とさせる風景や建物が多く残っています。日本統治時代の影響もあり、街中には昭和レトロを感じるスポットが点在しており、台湾の中で日本の歴史や文化を感じられるのが特徴です。台北の街を歩くと、どこか懐かしい雰囲気が漂い、日本の昭和の風情を味わうことができます。

例えば、台北の迪化街(ディーホアジエ)では、古い建物が並び、まるで昭和時代にタイムスリップしたような気分になります。赤レンガ造りの建物や昔ながらの商店が立ち並び、骨董品やレトロな雑貨が売られている様子は、まさに昭和の雰囲気そのものです。また、台北駅周辺や大稲埕(ダータオチェン)エリアにも昭和を感じさせる喫茶店や理髪店があり、まるで昔の日本を再現したかのようです。

迪化街 台北ナビより(https://www.taipeinavi.com/miru/184/

または、台北の永康街(ヨンカンジエ)にある「波士頓理髮廳(ボストンバーバー)」です。こちらの理髪店は創業60年を超え、店内には昭和時代の日本で見られたような古いドライヤーやレトロな椅子が並んでいます。昭和の面影を感じながら実際にサービスを受けることもできるため、レトロな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。なお永康街は、ボリューム満点のマンゴーかき氷が食べられるスポットとしても有名ですよ。

台北ナビより(https://www.taipeinavi.com/food/815/

これら以外でも台湾の街全体には昭和の名残が感じられるスポットがたくさんありますし、街の至る所でそういった雰囲気が感じられることが多々あります。日本ではなかなか味わえないノスタルジックな風景を台湾で体験してみるのはいかがでしょうか。新しい文化と古き良き時代が融合した台湾の街歩きは、日本人にとって特別な思い出になること間違いありません。

食べ放題のKTV

あまり知られていないのが、食べ放題付きのKTV(カラオケ)です。台湾では、カラオケを「KTV」と呼び、若者から家族連れまで多くの人が楽しむ定番の娯楽となっています。しかし、日本のカラオケと大きく異なるのは、KTVの多くが豪華なビュッフェスタイルの食事を提供している点です。

KTVでは、歌を歌いながら食事を楽しむことができ、料理の種類も豊富です。サラダやスープ、麺類や炒め物などバラエティに富んだ料理が並び、デザートやドリンクも充実しています。また、台湾らしいメニューも多く、肉圓(バーワン)や小籠包、タピオカミルクティーなど現地の味も堪能できます。特に、夕食時や週末のプランでは、時間制限がない食べ放題もあり、心ゆくまで台湾グルメを楽しむことができるのが魅力です。

なお人気のKTVは週末や夜になると非常に混み合いますので、事前予約をしておくとスムーズです。また、食事の質や種類はKTVごとに異なるため、地元の口コミサイトや旅行者のレビューを参考に選ぶと良いでしょう。

KTVで食べ放題を楽しみながら歌う時間は、台湾ならではの特別な体験です。日本のカラオケとは一味違うスタイルを体験し、現地の文化を肌で感じてみてください。なお日本の曲もけっこう入っているのですが、ここはぜひ台湾の曲も覚えて歌ってみたいところ。

↓筆者の十八番

定番だけど「台湾でしかできないこと」

「台湾ならでは」を感じられる観光地

ここは月並みな話にもなってしまいますが、台湾を訪れるなら、やはり“台湾らしさ”を存分に感じられる観光地を巡りたいものです。

たとえば“ド定番”の九份は、山の中腹に広がるレトロな街並みで、石畳の階段や赤い提灯が灯る光景はまさに台湾映画のワンシーンのようです(というか、千と千尋の神隠しのモチーフとも言われていますね)。細い路地には、お土産屋や茶芸館、屋台などが並び、台湾グルメを味わったり、茶葉を使ったお土産を購入したりと、歩くだけで台湾の文化を感じられます。特に夜になると提灯が点灯し、幻想的な雰囲気に包まれ、写真映えするスポットとしても大変人気があります(都心から遠く、個人的には優先順位が高いとは思いませんが…)

あるいは、十份ではランターン上げの体験が魅力です。広場で願い事を書いたランターンを空に放つ光景は、台湾の伝統行事を体感できる特別な瞬間です。夜空に浮かぶランターンが美しく、願いを込めて放つ体験は、多くの旅行者にとって忘れられない思い出となるでしょう。ランターンには様々な色があり、色ごとに異なる意味を持つので、自分の願いに合った色を選ぶ楽しさもあります。

下ががら空きな線路も歩ける…

なおこれらの観光地を訪れる際には、雨具の準備や歩きやすい靴を履くことをおすすめします。山間部に位置するため、急な天候の変化もあり、道もやや歩きにくい場所がありますが、その不便さを超える美しさや台湾らしさを味わえることは間違いありません。

このような観光地を巡ることで、台湾の歴史や文化、伝統を肌で感じることができ、旅がより充実したものになります。日本ではなかなか体験できない台湾独特の風景や文化を楽しみながら、非日常的な瞬間を存分に味わってみてください。

個性豊かな夜市めぐり

こちらも月並みなお話になってしまいますが、台湾旅行で外せない体験の一つがやはり夜市めぐりです。夜市とは、夕方から夜にかけて営業する露店や屋台が集まった市場のことで、台湾全土に点在しています。各夜市にはそれぞれ独自の特色があり、食べ物だけでなく、ショッピングやゲームなど、さまざまな楽しみ方ができます。

たとえば、台北最大の「士林夜市」では、台湾グルメの代表格である「大腸包小腸」(台湾風ホットドッグ)や「胡椒餅」(スパイシーな肉まん)など、多種多様なローカルフードが味わえます。また、食事だけでなく、雑貨や衣類なども豊富に取り扱っているため、お土産探しにも最適です。

一方、台南にある「花園夜市」は週末限定で開かれる人気スポットで、海鮮やフルーツジュースなど、新鮮な食材を使った料理が豊富です。また、遊園地のような雰囲気もあり、射的や輪投げなどのゲームを楽しむことができます。さらに、饒河街観光夜市は比較的規模が小さいですが、ライトアップされた龍のアーチや、お参りできる寺院があり、観光客に人気です。

台湾料理の定番「臭豆腐」をはじめ、鼻をつまみたくなるような強烈なにおいを発するゾーンも多々ありますが、それもなた台湾らしさ。地元の人々の暮らしを垣間見ることができる場所でもあるので、ぜひ訪れてみてください。

まとめ

ということで、台湾留学経験もある私の主観も大いに含めつつ、「台湾でしか経験できない」と思われることをいくつか挙げてみました。ぜひ参考にしてみてください。

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